意地張ってごめん【ONEPIECE】 (ページ7)

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終わりページ7

ベガパンクは以外にも良くしてくれた。

私は彼の元で半分助手の様なものをしていた。元々は医者の家系でもあるので覚えることは得意だった。

じゃあ何故私は医者にならないのかと聞く人は多くいる。でもその理由は至極簡単で、ただ単に助けてもらった海兵に憧れたからだ。

それに家は兄が継いでいて、そこには可愛い甥と姪が居た。もう居ないのだろうけれど。

今はその記憶力を活かしてまぁ半ば彼のもの探し係みたいなことをしている。

それに並行して血統因子を用いて病気が進行しないように食い止めて貰っているが、それでもじわじわと身体を蝕む珀鉛はまるで今までの利潤を取り戻そうとしているかのようだった。

少し経つと身体中とかつて黒かった髪は珀鉛の様な色になってしまった。

本当はベガパンクの脳をもってして病気はなおせる。

しかしそれを私は拒み続ける。

白い町と人は全て滅んだにも関わらずそこの人間である私だけが死なない訳にはいかないじゃないか。

けれども病気を遅らせているのは死にたくないという単なる私のわがままだ。

まったく、人間というものは色々なものが矛盾していると思う。

そうこうして多分二年半近くの年月が過ぎた。多分というのは何も変化のないこの研究所にずっと篭っているせいで日にちの感覚が狂っていくから。

変化と言えば最近、体調を崩すことが多くなったことだろう。

つい先週なんか酷い悪寒がしたと思いきや暫く熱がでて、何日も動けなかった。

もう終わりが手を伸ばせば届きそうなくらい近くまで来ている気がした。