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とをあまりななつ ページ19

甚爾side


痛えとか悲しいとか何もかも分からなくなってきた

五条の坊にやられた
クソが

何を考えているのかは分からないが五条の坊は俺を見ていた


五条「お前、娘がいるだろ」

気づいてやがったのか

甚爾「さあな」

出来れば危険には晒したくない
恵のように、あいつみたいにしたくはない

五条「嘘つくなよ」

甚爾「…もう少しすれば俺の息子が禅院に売られる
  好きにしろ」

恵が今この世に居るかは分からない
いたら涼と気が合いそうだな

五条「娘は?」


全部見通されてるな

甚爾「は、全部お見通しって訳か」

五条の坊なら託してもいいかもしれない


甚爾「娘じゃあない。多分狗巻家の血筋だ
  涼っつうんだ。呪言だって使える」

五条「で?」

最後まで言わせる気か?こいつ。俺は死にかけだぞ

甚爾「お前が匿ってくれ。家のドロドロした環境に
  あいつを置きたくない」

しばらくあいつは黙りこくってから


五条「いいぜ、聞いてやるよ」

甚爾「頼んだ」


目が霞んできた
ほとんど何も見えない
あと1回でもいいから涼を目に入れておきたかった

何も言わずに逝ってしまったらあいつの味方が誰もいなくなる


女々しくなっちまったんだな 俺は


意識もあやふやになってきた
もう死が目の前まで来ている

もう1回会いたかったな涼


五条「っ、何してんだガキ」


勢いよく五条の坊が振り返った


涼「あかあかあか」

会えないと思っていた涼の声


甚「あ゛〜、涼か…」

意識をを無理やり保つ
すると目の前に涼がきた


涼「あかっ、むらさき、みどり、」

呪力を感じとって来たんだな
走ってきたのか息もままならない
悲しみの感情は無い
ただ焦っているだけ

甚「おうおう、だい…じょうぶだって」

本当は大丈夫でもなんでもない
少しでも気の安めになればいいと思う

名前の漢字の意味ら教えていなかったな

甚「おい涼お前の漢字の意味、教えてやるよ」

なんで今、?関係ないでしょ
と言いたげな顔を無視してはなす

涼「あかあかあか、むらさ、き」

あいつがなにか伝えたそうにしている
そんなのは関係ねえがな

ダメだ意識が保てない
さっさと言わねぇと

甚「涼、お前の漢字の意味は■■■■■だ
  忘れんじゃねぇ…ぞ」

自分でもわかる体の力が抜けていく死ぬんだな

意識を手放す途中で

【行かないで】

と言う声が聞こえたような気がした

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まっちゃ - すごく面白いです。更新待っています (2021年5月12日 17時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りょぴ | 作成日時:2021年1月1日 14時

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