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とをあまりむつ ページ18

涼 8歳時

今日は沢山のお金が貰えるお仕事をするらしい
確かせいしょうたい?って言うのを殺すのが今回の仕事

涼「あーかー」

今、絶賛リラックスタイムの最中

甚「うっせえ黙っとけ」

涼「あお」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

甚「おい、涼。お前は今回ここで待機だ」

え、一緒に行くんじゃないの

唐突に突きつけられた言葉に困惑する

涼「あかあかあか」

首を横に振りながら否定の意味を持つ「あか」を連呼する

甚「お前には大変すぎるんだよ
  良い子で持ってろよ。」

そう言いながらクシャッと頭を撫でる
甚爾さんはそのまま出ていってしまった

1人部屋の隅で縮こまっていた

私を置いていくのは特に珍しいことじゃないのでいつも通りに寝っ転がったり散歩したりしていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
帰りが遅い
ありえないくらいに遅い
あれから何日もたっている

甚爾さんは隠し事はするが嘘はつかない(多分)

たまらなくなり家を飛び出した

何故か仕事の場所も教えて貰ってもいないのに何故か仕事の場所がわかった
誰かは分からないがとてつもなく大きな呪力があったから


着いたのはよく分からない場所

涼「はぁ、はぁ」

肺が痛い
足も痛い


ガッシャーン

強い呪力と大きな物音

嫌な予感しかしない
こういう時に限って予感は当たるんだ

話し声が聞こえる


目の前にいるのは左半身を失った甚爾さんだった

なんでだ
なんで甚爾さんがやられた
甚爾さんは強いはずなのに、それよりも強かったのか


情報がまとまらない


1歩1歩と甚爾さんに近寄った

五条「っ、何してんだガキ」


勢いよく白髪の男の人が振り返った
そんなことは聞こえない

涼「あかあかあか」

悲しいはずなのに涙すら出てこない
なんでだろうか


甚「あ゛〜、涼か…」

幼い私でもわかるこれは助からない


涼「あかっ、むらさき、みどり、」

甚「おうおう、だい…じょうぶだって」


どうみたって大丈夫じゃない

甚「おい涼お前の漢字の意味、教えてやるよ」

なんで今、?関係ないでしょ
いつもの覇気はなく突っ立ったまま息絶えだえに話す

涼「あかあかあか、むらさ、き」

自分の息すらまともに吸えない


甚「涼、お前の漢字の意味は■■■■■だ
  忘れんじゃねぇ…ぞ」

急速に甚爾さんの目から光が失せていく
嫌だ、行かないで欲しい

涙は出ない

出たのは

涼【行かないで】

という言葉のみ
それを最後に自分の口から血が溢れ出し意識が薄れていった

とをあまりななつ→←とをあまりいつ



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まっちゃ - すごく面白いです。更新待っています (2021年5月12日 17時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りょぴ | 作成日時:2021年1月1日 14時

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