８つ目の寮の寮長

ワンダーストーリー！ ページ27

NOside
ここはとある都の王室。

そこでは何人かの子供たちと1人の女性が居た。

女性「昔昔ある所にとても綺麗な瞳や髪、翼を持った天使が居りました」

女性は子供たちに昔話を読んでいる。

女性「その天使は他の天使達とは違い民達に笑顔を作ることが出来ませんでした」

子供1「どうしてそのてんしはえがおができないの？」

子供2「わたしたちはわらえるよ！」

子供たちは女性に聞いた。

女性「さぁ、どうしてかな？……ある日を境にその天使は父のヨルフと第1王子のナノに暴力を振るわれる様になった」

子供3「ぎゃくたいってなに？」

女性「そうね……叩かれたり、殴られたり、蹴られたりする事ね」

子供4「……続きは？」

女性「最終的にはその天使は嘘の罪まで擦り付けられ民達からは罵声や暴力を振るわれた」

子供5「どうしてそんな事されなきゃいけないの？」

女性「王様と王子様に美しいからと、自分より美しいからと嫉妬で暴力を振るわれる様になったのです」

子供6「しっとってなに？」

女性「なんでアイツなんかがって思う事ね……そしてその天使に災難が訪れる」

子供7「なにがあったの？」

女性「……2人や民達からの暴力でその天使は体に大きな“穴”が開いてしまったのです」

子供8「それでどうなったの？」

女性「その天使はこう考えま」

？？「おい、貴様まだその話をしているのか」

女性「…………ナノ」

ナノ「天の都第1王女が呆れるなレーゼ」

レーゼ「私は事実を弟や妹たちに教えているだけよ」

ナノ「何が事実だって」

レーゼ「アンタと父さんがあの子に暴力を振るい体に大きな穴を開けた事」

ナノ「貴様……」

子供9「姉さまその天使様はどうなったの」

レーゼ「最後は自分の持っている物を全て作っていた“人形”に持たせたのよ、そして今でもその天使は眠っていると……」

？？「その辺にしときなよ？」

レーゼ「サリエル」

サリエル「さぁ、子供たちはもう寝な。明日はセシル兄さんのお誕生日だからね」

子供たち「おやすみ/なさい」

レーゼ「はい、おやすみ」

子供たちはそれぞれ部屋に戻って行った。

レーゼ「……それで？どうだったサリエル」

サリエル「やっぱりダメだ、現王が合っていないのか力が無いのか天の都は枯れていくばかり」

レーゼ「……あの子に会いたい」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

レーゼは静かに泣いた。

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