８つ目の寮の寮長

イライラシーズン到来！ ページ23

クロウリーside
今朝はやけに学園内が騒がしかった…。






「おや、ラピスアリア寮の皆さんお揃いで」

レイ「よぉ、クロウリー。悪いが今は構ってやれないぜ？」

「何かあったのですか？」

レイ「……Aのイライラ期が来ちまってな」

「な、なんですって！？」

それは非常に不味い、彼がイライラ期に入ってしまえば今まで頼んでいた物が全ておじゃんになってしまう。

「私は彼の機嫌取りの根回しをしましょう」

レイ「ほんとかクロウリー！悪いな」

「いえいえ、私とっても優しいので」

レイ「相変わらずそこはブレねぇな」







確か彼は今トレイン先生の魔法史だったはず……。

「お邪魔しますよ！」

マレウス「おや？僕の事を監視しに来たのか？」

『……いつもの如くうるさい登場だね』

グサッ

やはり彼の言葉はいつでもグサグサ刺さる。

トレイン「……」ｺｸﾝｯ

「……」ｺｸﾝｯ

『……何？』

「実は今日お客様がこのナイトレイブンカレッジに起こしになるのですが私は急遽出張でして」

『レイに頼みなよ』

「オブシディアン君は本日保健室の管理を任されていると」

『……アローは』

「ゴーシェナイト君は劔の国へ出張中でしょ？」

『ヨナ』

「ギールス君は花の咲く都ヘ」

『キャンディー』

「ゴールド君は1年生でしょう？」

『……わかったよ。僕が行く』

「それは助かります！どうぞ学園長室へ。ドラコニア君もどうですか？」

マレウス「僕は遠慮しよう。客にいちいち怯えられては適わんからな」

「そうですかそれは残念……………お菓子もありますし今回は特別にキングスカラー君も一緒です」

『何が特別なんだ』

「まぁまぁ、細かいことは学園長室でお話します。それでは」

マレウス「待てクロウリー。僕も行こう」

「おやおや？どうしたのですか？」

マレウス「………」

「まぁ、それも後で聞きましょう。それでは行きますよ！」

これでオブシディアン君の誘導作戦は完了。

さて、これからどうしたものか……。

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