102話 曇った ページ4
ああ壁め…そんなことを思っていても、もう壁に背中が触れてしまった。今日は何かと壁と縁がある。
「クロロ、私早く血の匂いを落としたいから…」
早く逃げてしまおうと考えAは背中を壁につけたまま、じりじり横へスライド移動を始めた。
するとクロロは腕を伸ばせば届く距離まで近寄ってくると私に目線を合わせるために177cmの体を少しかがめた。
Aとクロロの目線が同じ高さになり真正面から目が合う。
「ちょっと…クロロ何かしら…」
あまりにもクロロが怪しいのでAは少し顎を引いた。
「なんなのよクロロ…私の顔に何かついて…」
「曇ったな」
「………え？」
クロロは人の顔を見るなりこんなことを言った。
そして笑った。
「はは…いや、曇ったなって思ってな」
「何が…？」
「フッ…Aの目が…ね」
「え…目…？」
Aは思わず手で片目を覆った。
「そんな目を覆っても変わらないさ。A、目は眼球として単体でいる方が美しいものと、人の顔に埋め込まれているからこそ美しいものの2通りがある」
クロロは妖しく笑う。
(この言葉どこかで…)Aは前にも聞いた事があるこの言葉を記憶の中から探し出そうと考えた。
どこで聞いたんだったか…
数秒Aは無言で記憶を辿ってた。
すると何かを思い出したようで、ハッと目を見開いた。
「あ…そうだ…
クロロが私をここに置いている理由＿__」
Aの独り言を聞いたクロロは正解だと言っているかのように、もう一度怪しく笑うと体をおこした。
Aはクロロが体をおこした後もしばらく先程までクロロの目線があった場所をぼんやり見ていて、クロロの言葉の真意を推測していた。
クロロが私を旅団に置いている理由…
目…目がよかった…？から…
けど、私の目が曇った…
目の美しさは2通り…
人の顔に埋め込まれている方が美しい目…
眼球単体でいる方が美しい目______．．．．
ハッ…！！！！
クロロっ…目をえぐる気だ！
この状況はまずい！そう結論に至ったAは自分より高い位置にあるクロロの顔をバッっと見上げた。
「A、ご名答だ」
ニコリ…という笑顔
まずい！まずい！まずい！
直感的に悟ったAはとりあえず距離を置かなくてはと、咄嗟に横に外れて回避をしようと地面を蹴った。
するとAの回避より速い速度でクロロの手が行手を阻むように伸びてきた。
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ダイヤ - 喘ぎ声 (2022年8月5日 22時) (
レス) @page41 id: 27e98af43e (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ピポ助さん» コメントありがとうございます！旅団のみんなと夢主さんの理解が繋がる日が書けるといいなと思っているので、また更新したら覗きにきてくれると嬉しいです＾＾ (2019年10月29日 8時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ピポ助(プロフ) - コメ失礼します！この作品すっごく好きです、、夢主健気、、、旅団のみんなもわかってあげて欲しい！！続きが楽しみです！更新待ってます、頑張って下さい！ (2019年10月29日 1時) (レス) id: 4111e46406 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - なにもしたくない系女子さん» そうなんですか！ありがとうございます＾＾引き続き楽しんでいただけると嬉しいです＾＾ (2019年10月27日 22時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
なにもしたくない系女子(プロフ) - 更新待ってました！お疲れ様です！ (2019年10月27日 18時) (レス) id: 0b49310475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカヅチイヴ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年10月26日 22時
