113話 相談 ページ15
「チッ…Aやるじゃねえか…」
少し酔いが回ってきたのか、フィンクスはかすかに頬を桃色に染めながら隣でと女とは思えないようなスピードでガバガバ飲み続けるAをみた。
「あはは…何?フィンクス…あなたもうアルコールが回っているの…?私は…まだ」
Aも口角からつたった酒を手で拭ってからフィンクスをみた。
Aはまだアルコールが回っていないと言うが、どことなくいつもより上機嫌で表情筋が動いていたから少しずつではあるが酔ってた。
2人とも少し酔いが効いてきたような素振りが見えるが、空っぽにされた空き缶を見るとノブナガはある意味へんな恐怖を覚えた。
何しろ酒が強い2人なだけあって、飲み干された酒の量と酔い具合が釣り合っていなかったからだ。
凡人ならこの量を一気に飲んだら潰れているか、下手したら死んでいるであろう量だ。
「おい、オメェらそろそろやめとけって。流石にこれバレたらマチに怒られっぞ?怪我させた張本人が言えることじゃねェがAも早く休めって…」
やはり流石にまずいとノブナガはもう一度警告をした。2人の体のことも心配だったが、もしもこの事がマチにバレでもしたら1番初めに飲み始めていた自分が怒られるとビビっていたと言うのが本心だが…
だがこのほんの数秒後、ノブナガはもっと強引に2人を止めておくべきだったと後悔した。
「ちょっとあんた達飲み過ぎだ!」
なんとノブナガが懸念していたシチュエーションが出来上がってしまった。
気づけばそこには仁王立ちをしているマチがたっていた。
「いや、マチ、オレはよォ…」
ノブナガはなんとか言い訳をしようと試みた。
しかし、マチは「言い訳を聞いてられるほど暇じゃない」そう冷たく言ってノブナガの言葉を切った。
そして「少しアタシからみんなに相談がある。他の団員で今から集まれるやつはもう呼んであるから」と切り出した。
何事だとAたち3人とマチが待っていると、マチに呼ばれた団員達がどんどん集まってきた。
確認してみると今出席していない団員は4番だけでその他は全員揃っていた。
今から何が始まるのかと疑問をAたちは持っていたが、どうやら事情を知らないのは自分たちだけではなかった。
他の団員たちも顔にクエスチョンマークを浮かべていた。
だが今から説明があると分かっている彼らは誰一人騒ぐ事なく各々で静かに腰を下ろした。
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ダイヤ - 喘ぎ声 (2022年8月5日 22時) (レス) @page41 id: 27e98af43e (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ピポ助さん» コメントありがとうございます!旅団のみんなと夢主さんの理解が繋がる日が書けるといいなと思っているので、また更新したら覗きにきてくれると嬉しいです^^ (2019年10月29日 8時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ピポ助(プロフ) - コメ失礼します!この作品すっごく好きです、、夢主健気、、、旅団のみんなもわかってあげて欲しい!!続きが楽しみです!更新待ってます、頑張って下さい! (2019年10月29日 1時) (レス) id: 4111e46406 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - なにもしたくない系女子さん» そうなんですか!ありがとうございます^^引き続き楽しんでいただけると嬉しいです^^ (2019年10月27日 22時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
なにもしたくない系女子(プロフ) - 更新待ってました!お疲れ様です! (2019年10月27日 18時) (レス) id: 0b49310475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミカヅチイヴ x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年10月26日 22時