91話 見守り ページ42
シャルナークは手早く集められるだけの毛布を持ってAの元へ戻った。
また、止血も手早く行い1人でやれるだけのことを行った。
この日、季節は夏で連日暑い日が続いていた。
もう夜とはいえアジトの中は日中上がっていた気温がまだ残っていて何もしていなくても汗が滲んでくる。
だがAは毛布をかけても汗を掻くどころか、顔の青白さが増していく一方だった。
「早く体温を戻さないと…」
シャルナークは再び駆け出して何かを探しにいった。
「…あった！」
シャルナークは乱雑に放置されている物が集まる部屋からもうしばらく使われていない電気ストーブを見つけ出した。
埋もれているストーブを物の山から発掘して、それを持って再びAの元へ戻った。
幸いAが倒れているところはコンセントが近くにあったためストーブを容易につけることができた。
とりあえずやれることは全てやったのでクロロ達が帰ってくるまでシャルナークはただただAを見守ることしかできなかった。
呼吸も落ち着いているし、今のところは大丈夫そうかな…。
何か深刻なことがあったに違いないAを見守っているとジャリ…と小さな小石踏む音が聞こえた。
はっとしてシャルナークが顔を上げると、眠たそうに目をこするシズクがいた。
「シャルナークどうしたの…？バタバタして」
「シズク…！」
あまりに唐突な出来事だったので、シャルナークは自分以外に数人アジトに残っていること忘れていた。
シズクが現れた後急いでAの帰ってきた状況と今の容態を報告するが、シズクもシャルナークと同じでどうすることもできなかった。
「わたしも一緒にみるよ」
そういってシズクもAの近くに腰を下ろして一緒に様子を見守った。
「シズク、ほかにアジトに残ってるやつは？」
シャルナークはシズクをみてほかに団員が休息を取っていることを思い出したので聞いた。
だが、シズクによると他の団員は休息を取っていたが急用のために少し前に全員出払ってしまったようだった。
別に今他の団員がきても何かが変わるわけじゃないけれど、シズクと2人きりでしかAを見守ってやれないということに少し不安を感じていたシャルナーク。
気づけばいつもの爽やかな表情はなく、険しい表情になっていた。
その時、シャルナークの不安を少しだけ救ったのは根拠のないシズクの言葉だった。
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ミカヅチ イヴ(プロフ) - あやはさん» ありがとうございます＾＾あやはさんも受験勉強頑張ってください！＾＾ (2019年8月16日 10時) (
レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - すごくいいところに来ててわくわくしてます笑受験勉強の息抜きにすごく助かってます！これからも頑張ってください！ (2019年8月15日 22時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ゆっずーさん» 応援ありがとうございます＾＾これからも読んでもらえると嬉しいです！ (2019年8月7日 19時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっずー(プロフ) - フェイタンもフィンクスも皆面白い笑笑更新お疲れ様でした！また頑張ってくださ〜い！ (2019年8月6日 23時) (レス) id: 9ee8873612 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ひがんさん» なるべく毎日更新頑張りますね！ (2019年8月2日 22時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカヅチイヴ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年6月22日 12時
