89話 転換点 ページ40
それから何日かAが午前中から夕方にかけて妹の元に通う日々が続いていた。
元々暇があれば通っていたが、最近は習慣化していて毎日ご機嫌でアジトを出て行っていた。
そして夜には戻り仕事をこなす日々だった。
ところがある日、Aの多くを変える転換点となる日が訪れた。
その日もいつも通り妹の元にAは出かけていた。しかし、この日は何故かいつもより帰りが遅かった。
シャルナークやマチといった保護者感溢れるものたちが少しばかり心配していたが、Aもそんなに子供じゃない。何時に帰ってこようが自由だ。
と他の団員が言うので心配はすぐに消え、誰も大きくは気にしていなかった。
しかし待てど待てどAは帰ってこなかった。
もう夜を越えて夜中に入っていた。
この日は仕事が入っていて、Aもそれに参加する予定だったのだが時間になっても帰ってこなかったのでAの穴が開いたまま他のメンバーで仕事が勧められた。
ちょうどこの時シャルナークは翌日の情報収集があったため1人パソコンに向かって作業をしていた。
他にも数人アジトに残っているものもいたが、夜はとっくにふけていたので皆休息を取ってしまっていた。
シャルナークは実際、情報収集の役割をクロロから与えられていたため、起きていなければならなかったが心の片隅では、やはりAのことを心配して起きている部分もあった。
シャルナークがパソコンのキーボードをカタカタと軽快に叩く音だけがアジトに響く。
外に何もないところにアジトは位置しているため、キーの音以外はほぼ無音に等しかった。
時間を刻むのと同じようにキーを叩き続けていると、入口の方からカタンという誰かが入ってきた音が聞こえた。
その音をもちろんキャッチしたシャルナークは時間を確かめる。
その時間はまだ皆が仕事をしている最中だったのでシャルナークは容易に帰ってきた者がAだと想像できた。
「おかえり〜A」
まだ姿は確認できなかったが、シャルナークは入り口に向かって声を張った。
返事はなかったがのろくさい足音が近づいてくる。
「もお〜A帰ってくるの遅いよー？」
シャルナークは少し母親じみた風に注意をする。
「A？返事くらいしなよ？」
シャルナークはまだAから返事がないのでここでようやく画面から顔を上げてAの姿を捉えようとした。
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ミカヅチ イヴ(プロフ) - あやはさん» ありがとうございます＾＾あやはさんも受験勉強頑張ってください！＾＾ (2019年8月16日 10時) (
レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - すごくいいところに来ててわくわくしてます笑受験勉強の息抜きにすごく助かってます！これからも頑張ってください！ (2019年8月15日 22時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ゆっずーさん» 応援ありがとうございます＾＾これからも読んでもらえると嬉しいです！ (2019年8月7日 19時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっずー(プロフ) - フェイタンもフィンクスも皆面白い笑笑更新お疲れ様でした！また頑張ってくださ〜い！ (2019年8月6日 23時) (レス) id: 9ee8873612 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ひがんさん» なるべく毎日更新頑張りますね！ (2019年8月2日 22時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカヅチイヴ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年6月22日 12時
