80話 優しい ページ31
「おい待てよ！」
フェイタンとAにおいていかれたフィンクスも後から追いかけた。
いたるところに散らばった空き缶やゴミを踏みつけて起こるガチャガチャした音を目覚ましのように鳴らしながら。
「ん…何？」
3人が飛び出していった後すぐに音が耳に入り目を覚ましたマチ。
辺りを見渡すと、人が先程まで寝ていたであろう痕跡と、ゴミを踏み散らかして外まで行ったであろう道が出来上がっていた。
「フィンクス、フェイタン、Aの3人か…ったく…」
まだいびきをかいている野郎どもや、すやすやと眠る女性陣が転がっていたが、なんだかんだでみんなのためを思って行動するマチは1人でアジトの片付けを始めた。
しばらくアジト内で起きているのはマチ1人のみだったが、ゴミ袋に缶を捨ていれてカンカン鳴らしているとそれに気づいたパクノダ、シズクといった女性陣が目を覚ました。
「ん〜…あれ、マチもう起きてるの？おはよう」
黒縁メガネを下げ目をこするシズク。
「あら、おはよう」
寝起きから大人の色気が漂い余裕を感じさせる雰囲気のあるパクノダ。
そんな2人に向かってマチも「ああ、おはよう」と挨拶を交わした。
いつも騒がしい蜘蛛達も女性陣たちだけのときは穏やかな時間が流れる。
「マチ朝から偉いね」
黙々と1人で片付けを進めるマチを見てシズクがいった。
「や…別に…。団長は綺麗好きだからゴミくらいは片付けないと…」
マチはシズクの裏表のない「偉いね」という言葉が少し恥ずかしかったのか、みんなのためにやってるわけではなく団長のためにやっているのだと言い訳のようなことを言った。
マチは蜘蛛設立時の初期メンバーということもあって団長をよく慕っていた。しかしそれと同時に蜘蛛のメンバーのことも、とても大事にしている。
性格はサバサバしていて口調も尖っているが、実は優しい一面が見え隠れしていた。
「そんなこと言って本当はマチが1番みんなのことを思っているのにねえ」
パクノダも片付けを進めるマチを見ながらシズクの発言に賛同し、同じく片付けを始めた。
「…」
マチはそれについて何も言わなかったが、心なしか缶を拾うスピードが速くなった。
きっと照れ隠しだ。
だがそれに耐えかねたのかマチはシズクとパクノダに別の話題を振った。
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ミカヅチ イヴ(プロフ) - あやはさん» ありがとうございます＾＾あやはさんも受験勉強頑張ってください！＾＾ (2019年8月16日 10時) (
レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - すごくいいところに来ててわくわくしてます笑受験勉強の息抜きにすごく助かってます！これからも頑張ってください！ (2019年8月15日 22時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ゆっずーさん» 応援ありがとうございます＾＾これからも読んでもらえると嬉しいです！ (2019年8月7日 19時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっずー(プロフ) - フェイタンもフィンクスも皆面白い笑笑更新お疲れ様でした！また頑張ってくださ〜い！ (2019年8月6日 23時) (レス) id: 9ee8873612 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ひがんさん» なるべく毎日更新頑張りますね！ (2019年8月2日 22時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカヅチイヴ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年6月22日 12時
