53話 頼る物 ページ4
車を進めては信号で止まる
また車を進めては信号で止まる
そんなことを繰り返しているうちに少女の家まで半分を切った。
少女の家まであと少しかと意識し始めた時、無意識にAの体はピリッと緊張しはじめた。
緊張からか、Aは腕の方に仕込んであるナイフやその他諸々の暗器などをハンドルを握っていない方の手で服の上から触って確認しはじめた。
(完璧…かしら…ね)
「道具に頼りすぎネ」
「…」
しばらく大人しくしていると思ったらまたもやフェイタンはAの動きに気づいたらしく、そのことについて指摘してきた。
アサシンであるフェイタンは恐らく普段から人の動きをよく見ているであろうから、私が変な動きをすると直ぐにわかるんだろうなとAは思った。
「…別にフェイタンだって傘、使っているでしょう…?」
「ワタシ、ちゃんと念つかてるよ。
ワタシ最近、オマエまじめに念つかてるの見たことないね。
腕なまたか?ハハ、もしかして念使えなくなたか」
フェイタンがそう言った瞬間、少女が叫んだ
「キャっ!」
フェイタンの言葉がAの感に触ったらしく、
Aのピリっとした空気が車の窓ガラスにヒビを入れたのだ。
その張り詰まった空気は、いまにもフェイタンとAの戦いが始まりそうだった。
実はこの時フェイタンはAが怒って攻撃してくるのを期待して戦闘準備をしていた。
細く鋭い目で笑いながら。
さあもうすぐ攻撃を仕掛けてくるぞ…と思った時
Aは口を開いた。
Aは攻撃をしなかった。
そしてその口調は怒ってもいなかった。
「私…念使いたくないから…」
「は?オマエなにゆてるか?」
期待外れなAの行動にフェイタンは正直落胆した。
「意味わからないネA、オマエ蜘蛛なめすぎね。いかい(1回)ワタシがオマエ潰してあげるよ」
その瞬間フェイタンが運転席に座っているAの後頭部めがけて手を伸ばした。
73人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - あやはさん» ありがとうございます^^あやはさんも受験勉強頑張ってください!^^ (2019年8月16日 10時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - すごくいいところに来ててわくわくしてます笑受験勉強の息抜きにすごく助かってます!これからも頑張ってください! (2019年8月15日 22時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ゆっずーさん» 応援ありがとうございます^^これからも読んでもらえると嬉しいです! (2019年8月7日 19時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっずー(プロフ) - フェイタンもフィンクスも皆面白い笑笑更新お疲れ様でした!また頑張ってくださ〜い! (2019年8月6日 23時) (レス) id: 9ee8873612 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ひがんさん» なるべく毎日更新頑張りますね! (2019年8月2日 22時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミカヅチイヴ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年6月22日 12時