71話 とめに ページ22
マチが何メートルか先でやめろと叫ぶが、興奮状態にある2人には声がまったく届かなかった。
「ああもう…!」
マチ達が目撃した場面は丁度ノブナガが「オレがぜってぇオメェに念を使わせてやるからな」といった時であった。
そしてノブナガがAに摑みかかるのでマチは2人を引き離すために急いで割って入った。
「あんた達!団員同士のマジギレ禁止ってしってるだろ?!」
マチはノブナガとAの肩を掴んで互いを離そうとするが、強化系のノブナガの力と元近接武闘派のAの力はかなり強く中々喧嘩を止められない。
腕相撲ランキングでマチはノブナガより強いものの怒り狂っている時といない時の力の差はかなり変わるので今のノブナガにマチの力は少し及ばなかった。
「あんたら早くやめなって!…シズク…!誰かそこらへんの力自慢呼んできて!」
マチは後ろで立っているシズクに応援を要請した。
「うん、わかった」
シズクは言われた通り引き返して、アジトの中に駆け足で戻っていった。
急いでアジトへ入るとフィンクスは気持ちよさそうにこくっ…こくっ…と眠っていた。
「フィン…フェンクス起きて」
シズクはフェンクスが幸せそうに眠っているのを無視して無理やり肩を揺すって起こした。
「んー…っせーな…ん?なんだよ…シズク…。」
フィンクスは目を開けるのがやっとだぜというふうに片目だけ開けた。
フィンクスは眉がないせいで余計に不満そうな顔に見える。
「あ、えっと…外でノブナガとAが喧嘩してるからマチが力自慢を呼んで来いって…」
「はあ?何でオレが…口喧嘩だろ?」
シズクは特に慌てた様子もなくいつもの淡々とした言い方だったのでフィンクスは特に重大な喧嘩だとは思わなかった。
「ううん、違うよ。取っ組み合いの喧嘩」
「……は?取っ組み合い?ノブナガはともかく、Aが?」
「うんAが」
フィンクスは予想をはるかに超える喧嘩の内容に一瞬フリーズする。
数秒自分の頭の中で状況を整理する。
(Aがノブナガと…取っ組み合いの喧嘩…
取っ組み合い…)
「?!、おいおいまじかよ?!早くいえよ!」
フィンクスはやっとことの重大さに気づき飛び起きた。
「うん、だから早くフィンクスに喧嘩を止めて欲しいの」
「おいおい…」
フィンクスはそう言いつつも飛び起きて、2人が喧嘩している場所まで走っていった。
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ミカヅチ イヴ(プロフ) - あやはさん» ありがとうございます^^あやはさんも受験勉強頑張ってください!^^ (2019年8月16日 10時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - すごくいいところに来ててわくわくしてます笑受験勉強の息抜きにすごく助かってます!これからも頑張ってください! (2019年8月15日 22時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ゆっずーさん» 応援ありがとうございます^^これからも読んでもらえると嬉しいです! (2019年8月7日 19時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっずー(プロフ) - フェイタンもフィンクスも皆面白い笑笑更新お疲れ様でした!また頑張ってくださ〜い! (2019年8月6日 23時) (レス) id: 9ee8873612 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ひがんさん» なるべく毎日更新頑張りますね! (2019年8月2日 22時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミカヅチイヴ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年6月22日 12時