64話 同僚思い ページ15
「パリストン…さん？」
マーメン＝ビーンズが振り返るとそこには白い歯を見せて笑うパリストン＝ヒルがいた。
「やあ、今の電話はAさん？」
パリストンはもう一度質問をした。
「え、あ、はいAさんからでしたよ」
ビーンズはなぜそのようなことを聞いてくるのかという風に首をかしげた。
「そうですかあ〜…」
パリストンは笑顔のまま頷く。
そのあとパリストンは、ん〜と少し考えてから「どんな内容だったんですか？」と尋ねた。
ビーンズはこの内容をパリストンに報告していいのか少し悩んだが、一応副会長という肩書きを持つ男に話さないのもいけないかと思い、電話の内容を打ち明けた。
「ふんふん、そうですか、、それは大変ですね」
本当に大変ですねなどと思っているのか伝わらないトーンでパリストンは同情した。
「それにしてもこれからどうしましょう、パリストンさん。Aさんに任せていた仕事は大事なものばかりです…」
「そうですね〜…」
「私はAさんに仕事を任せすぎたのかもしれません…。Aさんはなんでも容易にこなしてくれますから、私は彼女に頼りすぎていました…。
だからAさんは、こんな仕事に嫌気がさして…ハンター協会に来なく…」
ビーンズは悲しそうに下を向くので、彼の小さな背がさらに小さくなった。
「そんなことないと思いますよ？」
思い込みの激しいビーンズに向かってパリストンは彼の考えを否定した。
「そうでしょうか…」
「きっとAさんには事情があるのでしょう、Aさんの仕事はボクが代わりに引き受けますからAさんを解雇にしないであげてください」
パリストンは先程の笑顔を崩すことなく、ビーンズにとっていい申し出をしてくれた。
「え！で、でも…Aさんの仕事をパリストンさんが全て引き受けるのは大変ですよ！誰か他にも…手伝いを…」
ビーンズはパリストンを引き止めようと声をかけたがパリストンはいえいえ！大丈夫です！といいながら手を振ってきた方へ引き返していってしまった。
(パリストンさん…ほんとうはいい方なんですね)
ビーンズはすこし微笑んでパリストンの背中を見届けた。
背中を向けたパリストンの顔がどんなに歪みきった笑顔とも知らずに。
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ミカヅチ イヴ(プロフ) - あやはさん» ありがとうございます＾＾あやはさんも受験勉強頑張ってください！＾＾ (2019年8月16日 10時) (
レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - すごくいいところに来ててわくわくしてます笑受験勉強の息抜きにすごく助かってます！これからも頑張ってください！ (2019年8月15日 22時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ゆっずーさん» 応援ありがとうございます＾＾これからも読んでもらえると嬉しいです！ (2019年8月7日 19時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっずー(プロフ) - フェイタンもフィンクスも皆面白い笑笑更新お疲れ様でした！また頑張ってくださ〜い！ (2019年8月6日 23時) (レス) id: 9ee8873612 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ひがんさん» なるべく毎日更新頑張りますね！ (2019年8月2日 22時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカヅチイヴ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年6月22日 12時
