63話 突如 ページ14
Aはまだ気力が残って動かすことが苦でない親指を使って器用に携帯に番号を打ち込んだ。
同刻、
いつものように忙しく人が動いているハンター協会に一本の電話がかかってきた。
「はい、こちらはハンター協会です」
たまたま鳴り出した電話のそばにいたマーメン＝ビーンズが受話器を取ると、慣れたようにマニュアル通りのセリフで対応した。
「もしもし…こんにちは…その声はマーメンね？」
受話器の奥からあまり覇気のない声が聞こえた。
マーメンは一瞬誰の声かわからなかった。
だがしばらくして「ああ！Aさんですね！」と返事をした。
マーメンはAに対していい印象を持っているので、自然と表情筋が緩み受話器の向こうで笑顔を浮かべた。
「こんな時間にどうされたんですかAさん、もうそろそろ出勤されるお時間ですよ？それに、大丈夫ですか？体調悪そうですけど…」
察しのいいマーメン＝ビーンズは声だけでAの大まかな様子をあててみせた。
「マーメン…私は大丈夫よ。出勤のことなんだけれど…今日はお休みしてもいいかしら…。」
「あ、お休みですか、体調も悪いようですし今日のところはお休みなさっても大丈夫ですよ」
「…ごめんなさいマーメン今日はって言うか…しばらく協会には行かないわ」
「え？！？！」
あまりに突然の報告にマーメンは驚きを隠せなかった。「えっ、Aさんでもっ…」
さすがにそんなに休まれては困ると思ったマーメンは、Aがハンター協会に来るようにと声をかけようとしたが
「…お願いマーメン、どうしても協会にはいけないの、いえ…今は行きたくないの。無理ならもう解雇でいいから、それじゃあ」と言って電話は一方的に切られてしまった。
「え！ちょっと、待ってくだ…」
受話器を確認するがもうツーッツーッという音しか残っていなかった。
「えええ、そんなあ！ネテロ会長といいAさんといい、ハンター協会にはどうしてこんなにも自由な方が多いのですかねえ」
Aが抜けたぶんの仕事はどうしたものかと頭を悩ますマーメン。
うーん、このことをネテロ会長に報告してもきっと会長はニコニコ楽しそうにしてるだけなんだろうなあと後々のことを想像したりして…と頭を使っていると後ろから「ビーンズさん、今の電話はAさんですか？」という声が聞こえた。
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ミカヅチ イヴ(プロフ) - あやはさん» ありがとうございます＾＾あやはさんも受験勉強頑張ってください！＾＾ (2019年8月16日 10時) (
レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あやは(プロフ) - すごくいいところに来ててわくわくしてます笑受験勉強の息抜きにすごく助かってます！これからも頑張ってください！ (2019年8月15日 22時) (レス) id: df4b2b1b15 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ゆっずーさん» 応援ありがとうございます＾＾これからも読んでもらえると嬉しいです！ (2019年8月7日 19時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっずー(プロフ) - フェイタンもフィンクスも皆面白い笑笑更新お疲れ様でした！また頑張ってくださ〜い！ (2019年8月6日 23時) (レス) id: 9ee8873612 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - ひがんさん» なるべく毎日更新頑張りますね！ (2019年8月2日 22時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカヅチイヴ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年6月22日 12時
