残り僅かの余命1【H×H】【幻影旅団】

8話 人間関係 ページ9

基本能力を主に使いながら戦う戦闘スタイル、武器を隠し持っている点はフェイタンとAはよく似ているが、二人は仲がよくない。






これは、戦闘と人間関係が離れた場所に位置していることを示している証拠だろうか。







だからといって気にすることはなくAは話をきりかえた。





「クロロは自室にいるのかしら？」




と問うと丁寧に金髪美人のパクノダが「ええ、多分読書を一人楽しんでいると思うわ」と大人の微笑みを浮かべながら答えてくれた。








それに見会うような微笑みを浮かべてAは礼をすると別室に行くための扉を開いた。







とりあえず、各々のプライベートの部屋は確保されており、生活に必要な暮らしは出来る。






しかし、Aの部屋のシャワー室は水が出ない。壊れている。




何故か？簡単だ、キレた時に殴ったのだ。思いの外シャワーがもろく、衝撃に耐えられず壊れてしまったのだ。








Aの打撃力は団員の中では下から数えた方が早い。


なのに壊れたシャワーはやわかった。のだと思って今も直していない。







自室を通り過ぎて蜘蛛の団長、クロロがいる部屋へ断りもなく入ると、彼は相変わらず読書を楽しんでいた。






「クロロ、シャワーを借りるわ」と当たり前のようにカーテンを勢いよく開いて片足を踏み入れた。





「まだ直していないのか…？」
とクロロが顔をしかめて聞く。






しかしそれを吹き飛ばすくらい優雅に「ええ」といってもう片足もシャワー室に入れてカテーンをピシャリと閉じた。

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