48話 正義の味方 ページ49
「お姉さん、お姉さんは正義の味方なの？！」
「ふぁっ？！」
全く予期していなかった唐突な質問にAは思わず間抜けな声を出してしまった。
そして自分の声の恥ずかしさのあまりに口を手で覆った。
「ハッハッハッ！おい聞いたシャル！？Aの声！」
「あははははっ！聞いた聞いたっ、、それにAが正義の味方だって！」
Aの反応と少女の質問が面白かったらしくシャルナークとフィンクスは2人で爆笑し始めた。
その反応が面白くないAは2人をキッ！と睨みつける。しかし、2人はそんなことおかまいなしにケタケタ笑い続けていた。
ヒィーヒィー言いながらフィンクスは先ほどのAの状況をもう一度口にしようと口を開いた時だった。
ついに怒ったAはいつのまにかフィンクスの前に立ちはだかり胸ぐらに掴みかかった。
その動きは光のように早く一瞬だった。
「次、もう一度同じことで笑ったら殺すわよ」
久しぶりに蜘蛛らしい動きを見せたAに一瞬フィンクスは怯んだがすぐに状況を判断して胸ぐらに伸ばされた腕を掴み返した。
「おいおい…団員同士のマジギレご法度、、、」
と言ってAの顔を見ると目が座っていて次フィンクスが笑おうものなら本当に殺しにかかってきそうだった。
「はは、悪かったよ、だから手ぇどけてくれや」
「そうだよA、フィンクスだって反省してるんだからそろそろ手を離してあげなよ〜」
もう降参だと両手をあげるフィンクスを見かねてシャルナークがAをなだめにかかった。
Aはその後も数秒胸ぐらを掴んだままだったがいつもの冷静さを取り戻し手を離した。
「はぁ…シャルナーク 、言っておくけどあなたも同罪だから…ね。
まあ、そんなことより…ねえ、どうして私が正義の味方だと思うの？」
Aはフィンクスから離れ、少女の前にしゃがんだ。
「えっ…えっと…、お姉さんは夜一人だった私を見捨てなかったから…。」
「え…？」
「お父様たちを捕まえたお兄さんが昨晩、私をお姉さんと出会った場所へ連れて行ったの。そしたら『お前はただここにいればいい。あの女は絶対お前を見捨ててアジトへ帰ることはできない。アジトへ着いたら頃合いを見て女を殺せ』って…。
私疑ってたんだ…。あんな変な場所にいる子供を見捨てずに助けてくれる人がいるなんて……。」
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ミカヅチ イヴ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです＾＾ (2019年7月26日 23時) (
レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あ - とても好きです (2019年7月25日 20時) (レス) id: 0b49310475 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - フェイタン天使さん» こんにちは＾＾コメントありがとうございます＾＾とっても丁寧なコメント嬉しいです。そろそろ頑張って再開するのでよろしくお願いします＾＾ (2017年10月18日 20時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - 始め方(プロローグ)がとても好みでどういう展開が来るのかワクワクしました。妹の病気の話も気になるし、主人公の最期はどんな感じなのかもすごくワクワクします。更新待ってます (2017年10月18日 20時) (レス) id: 0471dee109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカヅチイヴ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年12月31日 17時
