47話 お姉さんは ページ48
「ちょっ、おまっ何するん…」
Aはワックスでがっちりセットされたフィンクスの金髪を掴んだ。
そして自分の鼻を近づけた。
「やっぱりね…フィンクス、あなた女じゃなくて普通に仕事で殺ってきたんでしょう？それもかなり大量に。血の匂いが髪に残ってる。」
「おっ、バレたか？」
「くだらない。蜘蛛の情報収集家なめないでもらえる？」
と、こんな感じで2人はお互いを探り合いながら短い朝の時間を過ごした。
「ところでAはなんでこんな早ぇんだ？」
フィンクスが聞いた。
「ん…まあ…仕事………？」
「なんで疑問形なんだよ」
「さあ…」
再び2人の探り合いが始まった。
どちらかが質問をしてはどちらかが曖昧な返事をする。そんなやりとりをしばらくしているとガチャっとアジトの入り口が開いた。
「あ、いたいた。おはようA、それにフィンクスも」
出てきたのは少し眠たそうな顔をしたシャルナークと疲れを顔に滲ませている少女だった。
「おはようシャルナーク 、それに、あなたも」
「ん？？子供？？」
今初めて少女を目にしたフィンクスはAに尋ねた。
「おいおい、もしかしてお前の言ってる仕事ってこれか？」
「クスっ…かもね」
Aはフィンクスに吸いがらを投げ捨てて答えた。
そしてAはなんだか納得いかなそうなフィンクスを目のはじにやってからシャルナークに近づいて、お願いしていた資料を受け取りながら「ありがとうシャルナーク」とお礼を言った。
「ふあ〜あ…誰かさんのお陰でオレは寝不足だけどね…Aはもう出発するの？」
資料を渡したシャルナークはちょっとした嫌味を言った。
「ええ、そうね…協会にもいかなくちゃいけないしね…」
そう言ってAはシャルナーク の後ろについてきた少女を見下ろすと、ちょうどこちらを見ていた少女と目があった。
「そんなにまじまじ私を見てどうかしたのかしら？私に何か付いている？」
少女は声をかけられて少しびっくりしたがちょっぴりニコッとして言った。
「あ…ううん…。えっと…お姉さん、ズボンが似合ってきれいだなって思って…」
「えっ…ああ…そう」
久しぶりに純粋な褒め言葉を聞いて少し恥ずかしくなったAは適当に返事をした。
そして少女は続けた。
「お姉さん、お姉さんは正義の味方なの？！」と。
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ミカヅチ イヴ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです＾＾ (2019年7月26日 23時) (
レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あ - とても好きです (2019年7月25日 20時) (レス) id: 0b49310475 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - フェイタン天使さん» こんにちは＾＾コメントありがとうございます＾＾とっても丁寧なコメント嬉しいです。そろそろ頑張って再開するのでよろしくお願いします＾＾ (2017年10月18日 20時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - 始め方(プロローグ)がとても好みでどういう展開が来るのかワクワクしました。妹の病気の話も気になるし、主人公の最期はどんな感じなのかもすごくワクワクします。更新待ってます (2017年10月18日 20時) (レス) id: 0471dee109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカヅチイヴ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年12月31日 17時
