21話 スマイラー ページ22
イライラしながらも、そのままツラツラ歩いていけば背の高いビルが見えくる。
協会のマークが描かれたそのビルは迫力があって、とても偉大なイメージをうける。
さすがのAですら始めは感激したものであった。
しかし、今となっては壁がただただ冷たく表情がなく見えた。
とはいえ、特別執着心があったわけでもないのでそんなことは慣れたものだ。
と、否定的なことを思いながらもAは確実に協会の方へ身をよせていった。
そして朝から気分を損ねやる気はこれっぽっちも残っていないがビルのエントランスへやっとの思いで足を踏み入れた。
はぁ…ため息をつきながら顔を上げる。
すると「おはようござます。Aさん」と声をかけられた。
声のした方へ顔をやると、緑色でツルツルした頭をもったマーメンがにこやかに微笑んでいた。
マーメンはクレイジーなやつが集まっている協会の中ではかなりの常識人である。
「おはようマーメン」
少し遅れてAは100パーセントの笑顔で挨拶をかえした。
きっとこの笑顔は、はたから見たら完璧であろう。
しかし、我ながらこんな顔で笑う自分が気持ち悪いとよく思ったものだ。
社会へ溶け込むために、どれだけ鏡の前で笑顔の練習をしたことか…
そしてこんな感じで適当に挨拶をしたAはさっさと自分の持ち場へ移動しようと足を再び踏み出した。
しかし、何かを思い出したマーメンがあ!と声を出してAを呼び止めた。
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ミカヅチ イヴ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです^^ (2019年7月26日 23時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あ - とても好きです (2019年7月25日 20時) (レス) id: 0b49310475 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - フェイタン天使さん» こんにちは^^コメントありがとうございます^^とっても丁寧なコメント嬉しいです。そろそろ頑張って再開するのでよろしくお願いします^^ (2017年10月18日 20時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - 始め方(プロローグ)がとても好みでどういう展開が来るのかワクワクしました。妹の病気の話も気になるし、主人公の最期はどんな感じなのかもすごくワクワクします。更新待ってます (2017年10月18日 20時) (レス) id: 0471dee109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミカヅチイヴ x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年12月31日 17時