45話 スタイル ページ46
Aの意識が手放されてからほぼきっかり2時間後
「んっ…」Aが目を覚ました。
少しだるいような体を無理やり起こして立ち上がった。
「んん〜っ…はぁ…シャワー浴びなくちゃね…」
昨晩の宣言通りAはシャワーを浴びるようだ。
相変わらず自分のシャワーは壊れているので当たり前のようにクロロのシャワー室へ向かった。
「クロロ…いる？」
部屋の中は静まり返っていて、そこに人の気配はなかった。しかし、もう一つ繋がっている奥のスペースを確認するとシーツの盛り上がりが確認できた。
クロロが寝ているなんて珍しい。
実際にAがクロロの横になる姿を見るのは片手で数えられるほどしかないだろう。
ゆっくりベッドぎわまで近づいてシーツの山になっている部分に手を乗せる。
「クロロ…？どうせ起きているのでしょう？」
「……」
返事はない。
「まあいいわ…。クロロ、シャワー室今日も使わせてもらうわね。」
返答をまだ返してもらっていないが、そんなことは無視してAはそのままシャワー室へ向かった。
そして今日はあまり時間がないので可能な限り手早くシャワーを済ませようと急いで服を脱ぎ髪を洗った。
その後、朝のシャワー室は冷え込むのでお湯で温めた体が冷え切らないうちに服へ着替えようとした。
今日もハンター協会出勤日だったのでいつものスーツに身を包もうとそれに手をかけた。
しかし、今日の予定を思い出すと果たしていつものスーツでいいものかと思い悩んだ。
Aは基本スカートスタイルのスーツを着ている。しかし、今日は少女を送り届けてからの出勤。
しかも、その場所は正体不明の若い男の出現場所。
何事もなくその場からハンター協会にいけるかどうかは怪しい。
戦闘になる可能性の方が高いのではないか…と思ったAは動く予定のある日だけに着るパンツスタイルのスーツを手に取った。
脱衣所にある全身鏡で自分の身なりを確認するとなんとなく自分の身長に目がいった。
「はぁ…もう少し背があればパンツスーツも似合うと思うのだけれど…」
Aの身長はマチやシズクとあまり変わらない。特別背が低くもないが特別高くもない。
だか、Aの性格と雰囲気上実寸より大きくみられることは多々ある。
少ししてある男の顔が浮かんだ。
「でも、まあ贅沢言うものじゃないわよね。私より残念な…」
その男はフェイタンだった…。
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ミカヅチ イヴ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです＾＾ (2019年7月26日 23時) (
レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あ - とても好きです (2019年7月25日 20時) (レス) id: 0b49310475 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - フェイタン天使さん» こんにちは＾＾コメントありがとうございます＾＾とっても丁寧なコメント嬉しいです。そろそろ頑張って再開するのでよろしくお願いします＾＾ (2017年10月18日 20時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - 始め方(プロローグ)がとても好みでどういう展開が来るのかワクワクしました。妹の病気の話も気になるし、主人公の最期はどんな感じなのかもすごくワクワクします。更新待ってます (2017年10月18日 20時) (レス) id: 0471dee109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカヅチイヴ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年12月31日 17時
