第５１話 ページ4
〈翌朝 廊下〉
貴女「え？(汗)」
ユイト「もう俺の恋愛事情知られちゃったし、この際全部相談しようかなって！
だからさ先生、相談乗ってよ！」
貴女「わ、私が…？(汗)」
こんな熱心なユイト君、初めて見たかもしれない
あの４人の中では１番チャラチャラしてるかも？なんて思ってたけど、全て撤回する
ユイト君、根は一途なんだわ
そんな子って周りからのイメージ抜群に良いのよね…
朝のHRまで時間はまだまだあるし、私もやる事があったわけではない
…って言ったら語弊があるかもしれないわね
"やる事がない"というよりかは、
"今絶対やらなきゃいけない事はない"としておこうかな
私は空き教室である選択C教室に入り、ユイト君を座らせる
貴女「なんでも話して
勿論の事誰にも言わないし、貴方の相談事をばかにもしないから」
ユイト「分かってるよ、先生そんな性格じゃないからね」
私は、"
生徒からの相談を受ける時や、内密な話をする時…
そんな時にはよくコレを使う
何故かと言うと、まぁその理由は１つだけなんだけど
……誰かに聞かれていたら嫌だから
私は敏感だから、人じゃなくて盗聴器にも反応できる
どうやらこの教室に盗聴器はないみたい
人も周りになし。いるとしたら、隣のクラスの賑やかな生徒ぐらいね
盗み聞きしようとしてる人は１人もいないわ
ユイト君はB組だからか、私の"
ゆっくり話し始めた
ユイト「俺が一目惚れした相手はこの学校の子じゃなくて……他校の、一般の学校に通ってる子なんだよね」
貴女「一般の？」
ユイト「うん。どこの学校だかは分からないけど…でも制服着てたから」
貴女「へぇ…そうなの」
ユイト「朝さ、俺と同じバスにいつも乗るんだ
もう３か月前の事で…その時から好きだったんだけど
それをあの３人に相談したら、A先生に話しちゃって…」
次第に声は小さく、ごにょごにょしたものになって
恥ずかしがってるのが分かった
ユイト「先生、俺まだその子と会話した事なくてさ……
いきなり告白したら絶対引かれるし…でも話しかける勇気もないから
…俺、どうしたらいいのかな？」
貴女「…ん〜、そうねぇ…」
私は、思うがままにユイト君に答えを降した
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作者名：ユメ使い | 作成日時：2018年7月18日 8時
