第12話 ページ14
〈夜 Aルーム〉
貴女「ふむ、こんなものか」
仕事を軽く終わらせて、改めて集めた情報の詰まった資料を見る
1日でこの量の情報とは、驚くほどに少ない
情報屋失格なんじゃないのかと自分を叱りたくもなるけれど
これに関しては
やっぱりゾルディック家には隙がなくて…
落ちている情報を拾おうと頑張って探しても、まずあの家はそんなものを落とさない
貴女「困ったなぁ、やる気なくなっちゃうじゃん
どうしてくれんのカルトぉ…」
カルト『それ、普通僕に言う…?(汗)』
電話越しでも、カルトが困っているのは分かった
カルトってば変なところ分かりやすいんだから
情報屋である私は、情報が集まらなすぎてカルトに電話したのだ
もう本人の口から、
「はい、
って言ってくれれば楽なのにと期待した私がいたんだよ←
貴女「ねー、君は一体何者なの!そろそろ言ってよー…!」
カルト「だから、"何者"ってどーゆー事なの(汗)」
貴女「単純に"イエス" か "ノー"で答えればいーのっ
カルト、殺し屋で有名なゾルディック家の1人?」
「"イエス" "ノー"で答えろ」と言ったせいか、カルトは無言だった
「イエス」とも、「ノー」とも言いにくいんだろう…と、察した
確かにカルトは肯定も否定もしてないけれど、無言でいるという事は肯定したも同じ事だった
カルトは、あの殺し屋一族…ゾルディック家の1人である可能性が非常に高い
貴女「ま、無理に言わなくてもいいんだけどね
まず、ゾルディック家の人間が下手に "イエス" なんて言えるわけないし」
そう言って席を立ち上がった
右耳に当てた携帯から、カルトの声が聞こえてくる
そろそろ晩ご飯だから…というカルトの都合で電話をきる
貴女「あれ、今日満月だっけ」
見上げる空には雲ひとつない…綺麗な空
星はあまり見えないけど、月がくっきり見えている
お月様がカルトなら、私は太陽かな
性格の問題で…うん、カルトは月だな
貴女「ねぇカルト、白状してよ」
月に私は問いかけて、また夜の街へと出掛けていった
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らてらて(プロフ) - ひなさん» はい!ありがとうございます!! (2018年6月7日 19時) (レス) id: 0e56c87487 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 続き待ってます! (2018年6月3日 23時) (レス) id: 9b6c9daa69 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - ありがとうございます!!!!! (2018年6月3日 23時) (レス) id: 9b6c9daa69 (このIDを非表示/違反報告)
らてらて(プロフ) - 茶兎さん» 了解しました!お作りしますねっ!! (2018年5月30日 17時) (レス) id: 0e56c87487 (このIDを非表示/違反報告)
茶兎(プロフ) - らてらてさん» ありがとうございます!!不都合がなければぜひお願いします!! (2018年5月29日 19時) (レス) id: 5046266b34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユメ使い | 作成日時:2018年5月9日 20時