フウカの意識2 ページ29
フウカ「強くないよ、私じゃ守れなかったものが今まで沢山あったもん」
ツゥー (フウカが涙を流す)
チトセ「フウカ!」
フウカの涙は
星の形をしていた
フウカ「もう、泣かせないでよチトセ」
チトセ「フウカ、それ」
フウカ「私はね、星涙病なの」
星 涙 病 ?
フウカ「涙が星になるの、目から星が出てるから稀に目を傷付けて視力を失う人もいるの」
じゃあ、フウカはっ!
フウカ「涙を流さなればいいことなのよ」
チトセ「でもっ」
フウカ「パパと違って死ぬ訳では無いから大丈夫よ」
チトセ「それでも俺はっ」
フウカ「視力を無くすくらいどうって事ないわ」
チトセ「俺は、お前の、フウカの綺麗な瞳が見れなくなるのは嫌だし、お前の目に俺が映らないのが嫌だ」
フウカ「どういうこと?」
チトセ「俺は、お前が好きなんだよ」
フウカ「?!?!」
チトセ「お前が戻ってきたら、お前と結婚できるようにレイア様と親父には話を通してある」
フウカ「私の返事なしで?」
チトセ「まぁ、な、」
フウカ「強引すぎるよ」
チトセ「フウカの気持ちが俺に向いていないなら結婚は無かったことにしていいと言ってはいる」
フウカ「……」
チトセ「だから、俺は、お前が視力を無くすのは嫌だ、治療法は無いのか?」
フウカ「…ある、けど」
チトセ「けど?」
フウカ「パパと同じ薬草」
チトセ「それがどうした?」
フウカ「!だって、パパと同じ薬草って事は、とても稀なのよっ?」
チトセ「だから?」( ˙꒳˙ )
フウカ「見つかるか分からないのよ?」
チトセ「見つかるまで探せばいい」
フウカ「私の分無いと思うわよ?」
チトセ「いや、絶対あるはずだ」
フウカ「どうして?」
チトセ「必要としてる人がいるからだ」
フウカ「…………ハァ、分かった、私の分も探してみる」
「いや、フウカの分だけで十分だよ」
フウカ&チトセ「?!?!」
アベル「フウカ」
フウカ「パパ?」
アベル「あぁ」
フウカ「パパっ」
アベル「いいかい、よく聞いてね、チトセ君も」
チトセ「はい」
アベル「僕はね、もう治らないんだ」
フウカ「嘘よっ、絶対治るものっ」
アベル「鉱石に包まれて10年位経つね、その10年間、僕の心臓は止まっていたんだ、だからもう、遅い」
フウカ「ごめんなさい、私が早く見つけていたら…」
アベル「そういうわけじゃないんだ」
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アイリ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!すごくよかったです!!!!大好きな作品になりました!!ありがとうございます! (2019年10月7日 23時) (レス) id: 32ff090518 (このIDを非表示/違反報告)
そら - すごくいいお話でした! (2019年10月7日 18時) (レス) id: 2ee984bd87 (このIDを非表示/違反報告)
如月 紗茶(プロフ) - かなとさん、教えてくれてありがとうございます! (2019年9月1日 8時) (レス) id: e758592e20 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月31日 23時) (レス) id: 566bc2b178 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:如月 紗茶 | 作成日時:2019年8月31日 22時