起きる前にキスして。【短編集】

◎ 川端慎吾 - Request ページ6

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#5 side


「 私のアイス食べたでしょ 」


顔を真っ赤にしながら怒ってくるA。
あれ、Aのやったんか。知らんふりしよう。


『 食べてないよ 』
「 嘘！冷凍庫に入れておいたのにないもん！ 」
『 知らん間に食べたんやろ 』
「 そんなはずない！ 」


おかしい...なんてボソボソ言いながら
辺りを見回すAが面白くてつい笑ってしまう。


「 あ、今笑ったでしょ 」
『 笑ってないよ 』
「 笑ったよ！絶対食べたでしょ！ 」


小さい拳でトントンと叩いてくるから
可愛い、と言うと少し機嫌が良くなったようで


「 ハーゲンダッツで許してあげるから 」
『 わかったわかった 』


もう！今回だけ！と言うAを見て思うのは
やっぱりまだまだ子供なんだな、と。

それでも、可愛い彼女だけど。



『 なんで急に機嫌良くなったの 』
「 ...普段言ってくれないから 」
『 なんて？ 』
「 ........可愛いって言ってくれないから
ちょっと嬉しかった、だけ 」



ほら、そういう所も可愛いんだぞ。



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リクエストありがとうございました！♡




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