お狐な兼定・・・さーんじゅに ページ35
〜山姥切国広〜
その後も遡行軍と戦い、少しずつ目的の場所に進む。
今のところ、一人も傷を負った者は居ない。
それは、全て雛の感知のお陰だ。
それに雛が、俺達の戦いやすいようにしてくれる。
それがあるからか、俺達はまだ誰も疲れたり肩で息をしてる奴は居ない。
『和泉兄様、もう直ぐ着く』
和「敵の数は?」
『向こうの方に四体。手前に三体。その奥に三体居る。
手前は全部短刀。向こうは脇差二振りと、短刀二振り。
奥は、苦無が二振りと打刀が一振り』
話によると、狐は視覚・嗅覚・聴覚・触覚がすごくいいらしい。
人間や他の動物より、優れていて小さな音や気配にも気付くとか。
特に雛のような狐は、普通の狐の倍はあるんだと。
そのお陰で、誰も無傷で進められるし戦いやすい。
『和泉兄様、手前と奥の方が後が楽。そのまま真っ直ぐ』
和「了解!!それじゃ、鶴丸と薬研と…雛は手前を頼む。
奥の方は、俺とまんばと大典太で斬ってくるぜ」
「『あぁ/了解』」
俺達は手前の敵を無視し、奥の方に直ぐ行く。
薬研と雛が道を作ってくれて、簡単に通り抜けることが出来た。
お狐な兼定・・・さーんじゅさん→←お狐な兼定・・・さーんじゅいち
20人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふあふあ | 作成日時:2020年1月28日 7時