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お狐な兼定・・・いーち ページ3
眩い光に包まれ、目を開けると
「…え?… …あー、うん。俺も歳だな」
「いやいやいや!!君、まだ二十歳前後だからね!?
というか、何で服着てないの!?ちょっと待っててね!!!」
眼帯の男の人が、慌てながら部屋を出ていった。
周りを見渡して、自分の手を見てみる。
人間の躰。… …狐、無い??
頭に手を乗せると、ちゃんと耳があってほっとする。
後ろを見てみると、尻尾もちゃんとあった。
『… …(ヘクシッ』
「風邪をひくな。この爺が、温めてやろう」
初めて、温もりを感じた。… …ポカポカだ。
目に月が浮かんだ男の人が、抱きしめてくれる。
その人に擦り寄ると、桜を舞い散らせながら頭を撫でてくれた。
月の人「そうかそうか。気に入ったか」
「おや、顕現した子はつきだったのかい??久しぶりだね」
「あれ、歌仙くん知ってるの??」
入り口前に居たのは、歌仙兄様だった。
その隣には、さっきの眼帯の男の人も居る。
眼帯さんの手には、誰かの服が握られていた。
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作者名:ふあふあ | 作成日時:2020年1月28日 7時