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名前さんの家が近くなると、俺の足は自然と重たくなっていく
それに合わせてなのか、自然となのか。名前さんの歩みもゆっくりになっている気がした
ともたか「…なんか、異性と出かけてこんな楽しかったの。久々です」
そもそも異性との関わりが少ないっていうのもあるけど、やっぱり異性となると気を遣うもので、どんなに好きな相手でも、デートは少し苦手だった
名前「私もです」
名前さんがふふっと笑う
そんな事言われたら余計に帰りたくなくなってしまう
でも名前さんの住んでるマンションの前に着いてしまった
俺たちはその場で立ち止まる
あぁ、次名前さんの口から出るのは別れの言葉なんだろうな。そう思っていた
名前「こんな楽しいと、帰りたくなくなっちゃいます」
そう言われて、俺は心臓をぎゅっと掴まれたような気持ちになった
同じこと思っててくれた、？
どうしよう、嬉しい
もう帰りたくない。帰したくない
ともたか「僕も、帰りたくないです」
名前さんが俺の方を見て、目が合う
どちらも逸らすタイミングを失ってしまったように、俺たちは見つめ合う
でもすぐに名前さんが照れたように笑って俯いた
それが可愛くて、つい俺は名前さんを抱きしめてしまった
名前さんの匂いがする
心臓の音がうるさい
名前さんはいきなりのことに固まってしまって、押し返すことも抱きしめ返すこともなかった
少しして体を離すと、名前さんの顔は真っ赤だった
きっと俺の顔も同じくらい赤かったと思う
ともたか「…ごめんなさい、急に」
名前「い、え……」
口元を手で隠す名前さん
その仕草も愛おしい
名前「…え、と…今日は、ありがとうございましたっ…また、連絡します、ね…」
名前さんはそれじゃあってマンションの中に入っていってしまった
………やってしまった
なんで抑えられなかったんだ俺…
でも、嫌がってるようには見えなかった
むしろ照れてたし…
でも次、会いづらいかもなぁ…てか、会ってくれるかな…
そんなことを思いながら俺は帰路についた
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雛*トマト推し * - ひゃ〜///すごくドキドキしちゃいます！それに照れる…更新待ってます！！(*^^*) (2020年1月26日 12時) (
レス) id: 477d69c1a8 (このIDを非表示/違反報告)
みみみ - スッと読めるのにすごくドキドキします！更新がんばってください！ (2020年1月16日 19時) (レス) id: 4a491c8284 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作成日時：2020年1月4日 13時
