たかしくんと彼女さん。

やだ、 ページ13

やだ、
your side



どうしよう、やだ、どうしよう。


でも、私が落ち着かなくちゃ。だいじょうぶよ、きっと、



「もしもし？Aちゃん？」


「…っ、聞いてます、だいじょうぶです」


「じゃあ、検査を受けてますから、」


「はい、すぐいきます。」




若干、動悸がする。


だいじだったら、どうしよう、ううん、だめよしっかりしなくちゃ、



あたふたする自分と、

気が動転する私を冷静に見ている私がいて、とりあえず荷物を持ってうちを出る。









なんども転びそうになりながら待合室までの廊下を急ぐ。

どうしよう、もしもがあったら、、




あの後ろ姿、


「、たかしくんっ」



「……A、」


ふわ、と笑う。

ああ、こわかった

そう思った途端に、涙が溢れた。


「……よかったっ、」



「ごめんな、心配かけたね、」



「しんじゃうかとおもった、」


「ふふ、死なないよ、」


「あんな、あんな、倒れたとこなんかっ、見たことなかったから、」



「Aおいて、死んだりしないから笑

まだ、優勝だってできてないし、」





「うん、優勝、してね。」


「ああ、」


「これ、着替えとか持ってきたけど…」


「あ、助かった、服血まみれになっちゃって、」


「着替えて帰ろっか、」








(あ、明日試合出るから、)

((言うと思った…))

((♪♪♪♪))

(…終わったら迎えに行くね…)

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