虎と兎。

story.16 ページ16

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｢笑うでしょ。私だって人間だもん｣




だけど、こんなに笑ったのは久しぶりだな




SN｢笑うのは当たり前だけど、俺の前で笑ってんの初めて見た｣



未だに頬をプクッとさせていて



すごくぷにぷにしてそう



人差し指でスニョンの頬を突っつくと




｢可愛い…ハムスターのほっぺただ｣



みんながハムスターって言ってた理由これもあるでしょ



ぷにぷにと触っていると




ぎゅっと腕を掴まれた




SN｢いい加減やめろ｣



｢…ごめん｣




私何やってるんだろう



スニョンと関わりたくないっていって





また自分から関わってる




｢教室戻るね｣




SN｢一緒に行く｣




情緒不安定みたいになってる



はぁ…



スニョンといると狂うんだよ



関わりたくないのに



関わってる





なんでだろう





WN｢スニョアー｣




SN｢あ、ウォヌ。何??｣



｢先行ってる｣



SN｢あ、A…!｣




呼び止める声に振り向かずに




教室へ戻った





席に座り外を見ていると




SN｢なんで先に行くんだよ｣



｢待ってる必要なくない?

それにウォヌさんだって話しづらいだろうし｣



SN｢別に大丈夫なのに｣



｢私が大丈夫じゃないの｣




スニョンといるとおかしくなるんだよ



それにスニョンはまあまあ目立つから




SN｢何?なんで大丈夫じゃないの?

どこか痛いの?｣



｢そういう意味じゃ｣



｢*スニョンくん!なんで席移動しちゃうの!!｣



私の言葉を遮って入ってきたのは



さっき席を交換してと言ってきた子の横にいた子




SN｢えー、ごめん。俺ここが良かったから｣



｢*だったら初めから変えてれば良かったじゃん｣



SN｢変えちゃ行けないと思ってたから｣




ニコニコと笑ってるけど



内心うざいって思ってそう


ちらっとこっちをスニョンが見た




パッと顔を逸らした




｢*そんなにAちゃんの近くがいいの?｣




｢…はぁ?｣






こっちに八つ当たりしないで欲しいんだけど


スニョンがまたこっちをみた


ニコッと笑って




SN｢うん。俺、Aのこと好きだから｣




｢…｣




｢*はぁ?!…もういいや｣




まじで最悪




｢勘弁してよ…巻き込まないでよ｣




頭を抱える私


それを見て




SN｢別にいいじゃん｣




｢なんでそんなに楽しそうなの｣





SN｢さぁ?｣




もう嫌だ

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