虎と兎。

Story.34 ページ34

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家から1時間ぐらい歩いて見つけた公園




ブランコに乗って



時間を潰した





｢…もう暗くなってきた｣




何時間たったんだろう




音楽を聴きすぎてスマホの充電が切れた




合ってるかわからない公園の時計





｢帰ろう｣




疲れた



すごく疲れた




何も聞こえないイヤホンを外し




来た道を戻った






家の近くに来た時には真っ暗で




ビシャビシャ




泣いてない時に雨が降った



空気読めないなー




｢…ｸｼｯ｣





風邪ひくかなこれ



一人暮らしで風邪ひくのって意外と辛いんだよな





けど、




｢もう慣れたー…っなにしてんの?｣





スカートの水を絞りながら



部屋の前に行くと




SN｢待ってた｣




スニョンが立っていた




雨に濡れたのかビシャビシャ





髪の隙間から見える目は




鋭かった




｢なに?｣




SN｢別に｣





リュックから鍵を取り出しドアを開けた




｢早く帰りなよ。風邪ひくよ｣




SN｢…Aこそ風邪ひく｣




｢…なら、帰ってよ｣




SN｢うん、じゃあね｣




｢…っちょっと待って｣




背を向けるスニョンに



急いで家の中に入り傘を取りだした




｢これ、持っていって｣



SN｢いいの?｣



｢いいから!じゃあね｣




半ば押し付けるように渡した






振り返ることも無くスニョンは帰っていった





｢…はぁぁ｣





何しに来たんだろう




ほんと





｢やめてほしい｣




期待させないで欲しい




嫌になる





自分が

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