虎と兎。

story.24 ページ24

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2人が来てからはすぐに喧嘩が終わった



やっぱり私は足でまといだった




だけど、見てるだけは嫌だから




WZ｢あいつら、まだ懲りてなさそうだよな｣




WN｢めんどくさいな｣




SN｢これで何回目だよ｣





さっきは怒られてもいいなんて思ったけど



やっぱりめんどくさい




少しづつバレないように



3人から離れて行った




だけど、頭が痛くて



視界がクラクラする




｢っ…!｣




ダメだ



倒れる





SN｢A?｣




バタンとその場に倒れ込んだ



上手く体が動かせない


頭が痛い




SN｢A!!｣



｢ごめん、頭が痛、くて｣




WZ｢血が出てる。何があったんだよ｣




SN｢なんで庇ったんだよ…｣



WN｢スニョン、一旦落ち着け。


ここからならお前の家近いだろ、手当しないと｣




WZ｢A歩ける?｣




｢歩け、ない｣




上手く力が入らない



頑張って立とうとしても立てない




SN｢俺が運ぶ｣




そういうとすっと私の体が浮いた



お姫様抱っこ…



恥ずかしいけど




｢…ありがとう｣




SN｢無理して喋らなくていいよ｣




WZ｢急ごう｣





.






.






JN｢Aちゃん!!大丈夫?!｣




WZ｢スニョン、鍵貸して｣




WN｢ジュン、買ってきた?｣




JN｢頼まれたものは全部!｣




私



すっごい迷惑かけてる




SN｢A、手当するから頭触るぞ｣



｢…うん｣




WZ｢ちょっと染みるかも｣




次から次へ



手際よく処置をしてくれた




途中途中ジュンさんが励ましてくれて



ウォヌさんは2人のサポートをして





本当に申し訳ないな


迷惑かけるだけで私は




何も出来なかった





｢…ごめんなさい｣




WZ｢なんで、謝るの。


手当は得意だから別に｣




｢そうじゃなくて…っ｣




SN｢…どうした?｣





グッと唇を噛み締めた


涙が出そう



役に立てなかったのに



こうやって手当してくれて



励ましてくれたりして




｢…ごめん、なさい｣




悔しくて



ギュッと目を瞑ると涙が溢れた



手を握り締めた




自分が情けなくて



感情だけで突っ走って




怪我して



恥ずかしいなぁ




SN｢ジフナ｣



WZ｢うん。行こ｣




立ち上がる音がして



バタンとドアが閉まった





みんな呆れて帰ちゃったのかな




本当に情けないな私は

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