暁の入れ替わり BL 3rd Street

第115話 消えた星 ページ24

山田は今回協力してくれた全員にその話をする



そして高木と藤井が教えてくれたこと



『存在自体が消えた』



まさかとは思いながらも放課後まで過ごす



そして6人で岡本の家に行った



インターフォンを押すが、反応はなかった



試しにドアノブを回してみる



「…開いた」



すると鍵がかかっていなかったのかすんなりと開いた



6人は警戒しながら家に入っていく



しかし、生活している様子がどこにも見られない



そもそも人の存在も感じられない



「これ…何？」



有岡が何か見つけたみたいだ



そのに全員が集まる



そこには人の名前が書いてあった



『那須雄登』、『岩崎大昇』、『藤井直樹』、『金指一世』、『浮所飛貴』



そして山田も聞いた事のある名前



『佐藤龍我』



そこで山田はある仮定に辿り着く



「圭人は…入れ替わりを続けようとしているんだ」



他人の入れ替わりを見るのが面白い



そう言っていた岡本ならそうだろう



山田は家を出ようとする



すると誰かとぶつかった



「イテテ…」



その少年は…



「龍我…？」



〈佐藤龍我〉であった



「…えっ？



会ったことあります？」



佐藤は不思議そうに聞いてくる



山田は佐藤の体を揺さぶった



「圭人!?



圭人を知らない!?」



「やま!!」



そこに中島が入り山田を止める



「圭人くん…？



最近見かけないんですけどどうかしましたか？」



佐藤も知らないみたいだ



「何でも…ない」



山田は肩を落とす




「…帰ろっか。



龍我くんもごめんね」



伊野尾は山田の肩を持ち帰ることにした



全員が佐藤の横を通り抜けたと同時に



ただ1人だけ



その台詞を耳にした



「暁の女神は何を魅せるのか？」



藤井は振り返る



そこに佐藤の姿はもうなかった



「流星？



置いてくよ」



「…あー、待ってー」



藤井は何事もなかったかのように去っていった

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