暁の入れ替わり BL 3rd Street

第105話 闇 ページ12

山田は中島、伊野尾に連絡を入れた



高木にも一応連絡を入れて藤井と重岡に伝えるのようにお願いしといた



「連絡を貰ったのは俺といのちゃんだよね？」



「…うん」



「なんで圭人がいるの？」



しかし、平成の森に着いた時には岡本もいた



「ん？



高木先生から教えて貰ったんだ」



「…後で全部話してね」



伊野尾はキッパリ言う



「それよりもなんで平成の森？」



「そこまでは聞けなかった!!



けど大ちゃんがここにいるのは間違えないと思う」



山田はキッパリ言った



「道が多い…。



涼介は先に帰ってて」



すると伊野尾がそんなことを言い出した



「えっ？



なんで？」



「ここから先は暗闇で暗所恐怖症の涼介には辛い。



だから…」



「行く!!



俺も行くよ」



「でも…」



「こうなったやまは地面に這ってでも行くでしょ」



中島は山田の頭をポンポンする



「…わかった」



伊野尾も了解しそれぞれが別れた



「暗い…」



山田は懐中電灯を持って道を歩く



そこに強風が吹く



「あっ!!」



その拍子に懐中電灯を落としてしまう



「ハッ…ハッ…」



軽い発作を起こしながらも山田は懐中電灯を掴む

あの日山田は暗闇の中に閉じ込められると思った



「大ちゃーん!!」



どこまでも暗闇が続く箱の中に



「大ちゃーん!!」



有岡はそれ以上の闇に閉じ込められていたんた



山田が歩いていると見つけたのは天文台であった



山田はそこに入る



「…大ちゃん？」



ゆっくりと確実に歩いていると



後ろから微かな物音がした



山田が後ろを振り返ると



「大…ちゃ」



「体を取り戻しに来たんだろ!!」



棒を持った有岡がいた



「そんなこと」



そんなことない



そういう前に有岡は山田に向かって棒を振り下ろした

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