第七話 疑い ページ8
テノールが心地よい声と、すこしはっちゃけた様な声がまっさらな雪原でこだまする。
トモリは一瞬吃驚したものの、家が近くにあるのかと思い、すぐに謝る。
しかし、謝ったのは間違いだと気がつかされるのはそう遅くは無かった。
二人は、シュビッシィーだったのだ。
「なんで、こんな所に…?」
「……おそらく拠点が近くにあるからだろう。やはり本当に…」
「あれれ〜?君、前どこかで…」
「……気のせいじゃないか」
「いいや、ボクのカンは正しい筈だよ……ああ、そうだ!君、元々……」
その一言で皆は一斉にディアの方を向く。
ディアは一瞬驚愕し、そして唇を強く噛んだ。
その顔は先ほど仲間に向けていた優しい顔では無く、怒りがふつふつとわいているようだ。
「……そうだが、なにか問題でもあったかな」
「それに……アトリ君、彼女は君のお姉さんじゃなかったかな?」
「……確かに、そうですね。姉さんではありませんか。久しぶりですね」
「……貴方、なんで……っ!よくも……よくもアタシの弟を唆したわね!タダじゃおかないからッ…!」
今度はリガモに皆の視線が行く。物酔いなどもう吹っ飛んでしまった様だ。
リガモは視線を気にせずに骸骨をかぶった一頭身の方へ自分の武器、パラソルを向ける。
それすらも面白い、とでも言う様にその一頭身は笑いながら、今更ながらの自己紹介をした。
「そうだね、ボク達、そういえば自己紹介をしてなかった!
ボクはギフト。シュビッシィーの団員として、キミの役に立てれば良いかな!ほら、死は救済、とも言うし、ねっ?」
あはは!とその後続ける。
………リガモの堪忍袋は限界へと達した。
7人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みお - 終了パーティ開催だーー!(今書いている派生作品で後日談を書こうと思います!) (3月27日 21時) (レス) @page50 id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
悪食 - わぁー!終了した…!お疲れ様でした〜! (3月27日 18時) (レス) @page50 id: 2373853ba8 (このIDを非表示/違反報告)
みお - カシス様ァァァァ( (3月27日 15時) (レス) @page47 id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
みお - あとはネルお嬢様とカシス姉さまだけ…? (3月27日 15時) (レス) @page46 id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
みお - 円陣はずれさん» 大泣き(汗) (3月26日 20時) (レス) id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ