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第三十六話 弓矢 ページ37

ディアside


「そろそろっ!諦めたら!どうだ!」

「こっちの台詞だよっ!」

「ギフト!!毒を使いすぎるなよ!」


そう言って釘を刺されている、骨を背中に背負いながら毒をまき散らす黄緑の奴。

ギフト、というのか…。

毒を使いすぎると何か危ない、のか?

だとすると……


「その毒は自分にも影響を及ぼす、のか?」

「ッ!?なんで…」


図星。反応したからにはそういう事なのだろう。

ならこっちは放っておいて大丈夫。問題はあちらの仮面を付けている…たしかオサムだったか。

カシスのお気に入りだからそばに置かれていたなのか。

皮肉にも記憶を多く持っているオレはラッキーなのか、アンラッキーなのか。

そう思いながら矢を放ち続ける。

生憎マジックの技は長期戦には向いていない。

だからと言ってスナイパーの技ばかり使っていたらどこかしらで矢が切れるタイミングがある。

それに攻撃力もあまり良いとは言えない。

そう思いながら必死にオサムの手を狙って撃ち続ける。

ことごとくゆらゆらと揺れて躱されてしまうが、それでも大分体力を消費出来ている筈。

このまま、押し切って……そして、あわよくば。

また誰か、妹達に会えたらならば。

そんな事は不可能に近いと分かっていても、望んでしまう、あこがれてしまう。

だからこそ、ディアには足を止める理由がなかった。

血が吹き出しても、皮膚が毒でただれても。


「〈スカイショット〉!」


矢を放ち続けた。

第三十七話 上へ→←第三十五話 苦戦



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みお - 終了パーティ開催だーー!(今書いている派生作品で後日談を書こうと思います!) (3月27日 21時) (レス) @page50 id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
悪食 - わぁー!終了した…!お疲れ様でした〜! (3月27日 18時) (レス) @page50 id: 2373853ba8 (このIDを非表示/違反報告)
みお - カシス様ァァァァ( (3月27日 15時) (レス) @page47 id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
みお - あとはネルお嬢様とカシス姉さまだけ…? (3月27日 15時) (レス) @page46 id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
みお - 円陣はずれさん» 大泣き(汗) (3月26日 20時) (レス) id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハイムーン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年3月3日 10時

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