検索窓
今日:36 hit、昨日:20 hit、合計:2,187 hit

第三十一話 危険 ページ32

「す、ごい、もの、を、見ちゃいましたね………」

「………あの針は多分カシスだよ、だとしたらまだ近くに居る」

「そう、ですね……」

「大丈夫、きっと、わたし達は勝てるよ」

「……はい」


不安げなネルを横目に、トモリは考える。

ディア一人となれば助からないのはまず確定だ。

最悪命を落とすか。一筋の希望と綺麗事に任せるならば、息だけは続いて欲しい。

そう思いながら脱線しそうな話をなんとか頭の中でつなげる。

そうなるとすれば、誰かがカシスの方へ向かってくるのもまた必然。

ディアには最低でも1人はダウンさせて欲しい所。

そう思いながらたん、たんと足音を響かせて階段を駆け下りる。

ネルもネルだ、それについて行けてる今はすごく調子が良いのだろう。

天使の様な翼を広げ、トモリの後を懸命に追っている。

そんな時、何も喋っていないのが気まずくなったのか、トモリがネルへと話を持ちかけた。


「カシスの香りをたどってるんだ」

「香り?そんなの全然しませんけど」

「多分香水を少し付けてるんだと思う。あとあの黒いコウモリみたいな人の近くの香りがそれだった」

「成る程…」


そう言いながら、トモリはまた息をまた強く吸う。

その時だった。






「危ない!!」



鏡の破片が、トモリの足へと刺さった。

第三十二話 鏡→←第三十話 寄り道



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みお - 終了パーティ開催だーー!(今書いている派生作品で後日談を書こうと思います!) (3月27日 21時) (レス) @page50 id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
悪食 - わぁー!終了した…!お疲れ様でした〜! (3月27日 18時) (レス) @page50 id: 2373853ba8 (このIDを非表示/違反報告)
みお - カシス様ァァァァ( (3月27日 15時) (レス) @page47 id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
みお - あとはネルお嬢様とカシス姉さまだけ…? (3月27日 15時) (レス) @page46 id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
みお - 円陣はずれさん» 大泣き(汗) (3月26日 20時) (レス) id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ハイムーン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年3月3日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。