第二十四話 拷問 ページ25
シュビッシィーside
「さぁて、オサム。よくやってくれたわね。ご褒美にそこら辺に居るエンテェー側を殺して良いわよ」
「!…分かった」
所変ってここはシュビッシィーの地下。
殺風景なコンクリートの床と壁が無機質に広がっている。
あるのは机とイス二つ、そして明かり。
そんな所に捕らえられていたのは、前回重大な過ちを犯してしまった、ミュック。
「……なんでボスが僕を捕らえたの。っていうか、別に良くない?
構成員の一人や二人。それにじさつが本望なら……」
「その五月蠅い口をとっとと塞いでくれないかしら。さぁ、理由を聞かせて頂戴?
私、そんなに気が長い方ではないのよ〜。さっさと吐いてくれるかしら〜?」
そう言うと、カシスはドデカい注射器を出してきた。
そして、そのぶっとい針の先端をミュックの手に刺す。
ぶしゃっ、と汚い音がしてミュックの血が吹き出る。
この様子だと、骨も貫通してしまっているだろう。
「い゛っだぁ…ッ!!」
「知らないわ。吐いてくれないとずっとこのままだけれど、良いのかしらね〜?」
「…っだぁ゛……良いよ、僕はじさつが趣味だからね」
「あら、そう。ならもっと痛くしてあげないとね。」
「あ゛ぁあ゛あ゛あ゛ッ!!!」
グリッ、とそのまま注射器をひねる。
当然、骨を貫通している針は曲がる事を知らないかのように、そのまま腕ごともぎ取る勢いで回転させられる。
ミュックは血を吐きながらカシスを睨む。
確かに、彼女はじさつをしたいという構成員に何度も「楽なじさつ」を提供してきた。
それは知っている。しかし、だ。今ミュックがされて居ることはほぼ拷問と変らない。
それだけでどのくらい怒っているのかも分かってしまう自分に嫌気がさす。
「ほら、さっさと殺してよ、ねえ。ボス」
「知らないわ、そのまま出血多量でアトリと同じ痛みを味わいながら逝きなさい」
いつになく感情の宿っていない冷たい笑みを向けられる。
次の瞬間、コンクリートの部屋の中に閉じ込められ、身動きもとれないミュックはどうしようか、と。
考え始めたのだった。
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みお - 終了パーティ開催だーー!(今書いている派生作品で後日談を書こうと思います!) (3月27日 21時) (レス) @page50 id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
悪食 - わぁー!終了した…!お疲れ様でした〜! (3月27日 18時) (レス) @page50 id: 2373853ba8 (このIDを非表示/違反報告)
みお - カシス様ァァァァ( (3月27日 15時) (レス) @page47 id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
みお - あとはネルお嬢様とカシス姉さまだけ…? (3月27日 15時) (レス) @page46 id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
みお - 円陣はずれさん» 大泣き(汗) (3月26日 20時) (レス) id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
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