第十三話 連絡 ページ14
ウェイside
「……流石にここまでは誰も来ない、よね」
周りをきょろきょろと見渡し、安心した様にほっと息をつく。
そうした次の瞬間、どこからか手鏡を取り出して、話しかけた。
「……ボス」
「……今回はボスじゃなくて、僕だよ。」
「…ああ、君か」
ウェイは手鏡をしまい、幻想的な一面雲の世界の中、後ろを振り返った。
そこには、今までエンテェーを付け回していたミュックが居た。
自分の後ろの楽譜をみょーん、と伸ばしたり縮めたりしながらウェイの事を見た。
「で、どうなのさ?最近の動きは」
「貴方達の言っている通りですよ。
普通に今まで通りに僕達を度の過ぎた方法で止めようとしています」
「……うーん、それはそうなんだよね。」
「そちらからの情報はありますか?」
「うーん、そうだね。例えば……」
そろそろ君は裏切っても大丈夫、とかかな?
そう言われれば、ウェイは驚いた様に目を見開いた(見えないけど)。
「やっと、ですか…?やっと、解放されるのか…?」
「うん、ボスがね、『こんなに長くなってしまってごめんなさいね、お詫びするから〜!』って焦ってた」
「……それは後で言っても良いの?」
「ダメじゃない?」
「……そうですか」
あ、と驚いた様な顔をしてそろそろ……とウェイが言った。
「うん、元気で頑張ってね。僕らが言うのもなんだけど」
「じさつ願望者が何言ってんだ、って話ですよね……、では」
それだけを言うと赤い星の付いたドアへと駆け込んでいった。
「さて、僕も行こう……ボス、帰して」
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みお - 終了パーティ開催だーー!(今書いている派生作品で後日談を書こうと思います!) (3月27日 21時) (レス) @page50 id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
悪食 - わぁー!終了した…!お疲れ様でした〜! (3月27日 18時) (レス) @page50 id: 2373853ba8 (このIDを非表示/違反報告)
みお - カシス様ァァァァ( (3月27日 15時) (レス) @page47 id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
みお - あとはネルお嬢様とカシス姉さまだけ…? (3月27日 15時) (レス) @page46 id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
みお - 円陣はずれさん» 大泣き(汗) (3月26日 20時) (レス) id: 9b744e7a21 (このIDを非表示/違反報告)
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