【本編】おいで (ページ9)

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No,9 ページ9

「そのショーが危ない物だからあたし達が出てきたんでしょ！！」

珍しく憤慨しながら団員達を指さすフェリシア。

行儀が悪いと小声で釘を刺すミソハギ。慌てて指を違う方向に向ける。

「まあまあ、この方達もなんとなく察してるみたいだし～、
どうせ対立するんだったら楽しい方がいいでしょう～？だから…」

その後の言葉を皆がはらはらしながら待つ。

その言葉を発しているタランテラ自身は妖しげな笑みを浮かべながらリィリやシュニムを見つめ…

「今回は見逃してあげようね～、今仕留めても楽しくもなんともないしねえ～♪」

「サッスガ団長サン！そういう考え方も僕は大好きデス！」

「敷地内でいちゃいちゃしないでくれますか？？」

「大丈夫よアルン、俺さんぶっちゃけシカトしてるからノーカン。」

「成る程」

「ひどくないデスカ！？」

『日頃の行いでしょう/だよね～』

「ウ゛ッ」

「…で、そこの六人なんだけど～」

タランテラがふとこちらを向いて、一人を指さす。

「『人質』として、もらっておくね～！」

「は…？」

そうすると、タランテラが「ようこそ！」と呟く。

すると瞬く間に一人…セイルの目が暗くなり、タランテラの方へと近づく。

「！？待ちなっせ！そっちはいかん！」

「！」

残った五人が焦った様にセイルへと言う。

しかし、五人の必死の引き留めも無駄に等しく、ふらふらと洗脳した主の方へと行く。