No,4 ページ4
一方その頃。
「チュラ」
部下の名前を口にし、考え込む様な表情をしているのは団長であるタランテラ。
「ハイ!」
そしてその声に元気すぎる位な返事を返すのはチュラ。
「…アルンが道に迷ってる気がするのは俺だけかな」
「・・・ぼくも、そう思う・・・」
ゆっくりと口を動かしマフラーに手を突っ込んでいるのはアリオ。
「ぼくがアルンさんにここの探索を頼んだからだ…」
失敗した…と落ち込みながら歩いているのはナーハ。
コートを引きずりながら歩いている。
「でもさ!アルンくんが迷ったおかげでちょーカワイイとこみつけたじゃん!」
アルンが迷ったことさえもポジティヴに、かわいいを誇張するのはメル。
そして…
「あっ、皆さんどうされました?」
きょとん、としながら一同の後ろから声を出すのはアルン。
この野郎いままでどこ居やがっt((殴
『いた!!』
「???」
カオスである。
皆個性が豊かなだけあって自由だ。
この会話からは想像出来ないが、
これでも数々の者達を洗脳し、自分の思うがままに操った者達だ。
今回も、そうなのだろう。
このポップスターを狂気で染め上げ、
自然豊かな明るい所から暗闇に満ちた誰もが抜け殻の様な所にかえるのだろう。
そして団長…タランテラはある程度皆が笑った所で静かにさせる。
「はいは〜い、皆、ちょっと静かにしようかな〜」
「ハイ!」
「チュラさん、ちょっと声が大きすぎて…」
「アッすみません…」
「じゃあ、行こうか」
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