No,18 ページ18
……舞台側……
「ハア…はあ…っ、ま、だ…!」
「スアレス!」
「フフッ…ヤハリこちらの方はあまり体力が無かった様ですネ…w」
「だなっ!って…おいおいおいおい後ろっ!」
「えっ…?」
「〈日光球〉っ!!」
「え、ちょっとまってさっきの流れってチュラを狙う…!」
「残念ですねー!」
リィリが行ってから数分。
守りが少ないゴリ押しではかなり厳しい。
そしてついに…スアレスが倒れてしまった。
それに激怒したシュニムが日光球をあててナーハをダウンさせたのが先ほどの話。
またぽふん、と煙がたち、そしてナーハは消える。
また…また、代わりとでもいうように新しい団員が立って居た。
でもこれで…これでもう少しで…!
そんな淡い希望を抱きながらシュニムは傷だらけになりながらも二人と対峙する。
「アルンサン…一人足りないような気が…」
「っ!!」
なんとなくリィリが抜けたのは分かっていた。
そして、リィリを何故か隠さないといけない気がした。
だから噴煙のなか、あまりさしさわりのないように動いていたのだが…
流石に初戦相手の恨みがある奴からはバレてしまうようだ。
なんとかして隠さないと…!そう思っている矢先、絶望とも言える言葉がアルンから放たれた。
「ああ、その点は大丈夫です。なにせ…団長が行っているんですから。」
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……舞台裏側……
「やっぱり…!!」
一方こちらは舞台裏…屋根裏とでも言おうか。
天井のほうへと足を向けて進んでいたリィリだった。
考えた通り、やはり攫われていた住民達は全員上に居た。
はやく…はやくと急かす心を抑えて治療の準備をする。
刹那。
どろりと音がして振り返る。
そこには…舞台袖に待機している筈のタランテラがいた。
「なんで…なんで貴方がここにっ…!」
「さあねえ〜?でもね、それを見られたらちょびっと俺さん、悲しい事をしなきゃいけない。」
「悲しい…こと…?」
「そう、君を…食べること♪」
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