No,17 ページ17
いつの間にかアリオは舞台袖に引っ込んでいた。
代わりに出てきたのは…ナーハ。
いかにも「戦闘狂です」とでも言う様にドクロを手で回しながら、
こちらへ向かってにっこりと笑い、自信満々に言い放った。
「俺はナーハ・チューリヤ!気軽にナーハって呼べよ〜♪
じゃ、あんたを夢の世界にご招待!!it's showtime!!」
「だれが君の夢にいくもんですか!絶対いってやんないから!」
まるでべーっ、とでも言い出しそうな感じのシュニム。
スアレスもぷんぷんと効果音がつきそうなくらいに地団駄を踏んでいる。
ナーハはそんな二人の様子を見ながら呆れた様にため息をついた。
「全く…俺のすごさをわかんねー今だから言える事だな…w
なっ、メル…ってあれ、なんでチュラがいんだよ」
「マァいいじゃないデスカ!それにアイツラも…中々遊び甲斐がありそうデスネ!」
「俺はそれをいってんじゃねーよ…まあ仕留められたら褒めるくらいはしてやるよォ!」
「上から目線ですねッ!〈コウモリの放つボイス〉!!」
「わっとと!?」
どっちもゴリ押しパワー系の二人。
いきなり走り出すものだからスアレスがびびっている。
まあそんな事はさておき、すぐに体制を立て直したスアレスは再び、「アンタレス」に指示を出す。
「アンタレス!どっちかでも良い!動けん様しとって!!」
「〈日光球〉!」
こちらもこちらでゴリ押しをしている。
その間にすこしだけ戦闘から抜けたリィリは洗脳された者達を探していた。
あのまま舞台裏か…それとも上か?
そんな好奇心ともとれる感情を抱きながら暗闇へと足を向けた。
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