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No,14 ページ14

「あれっ?二人にあたっちゃった?
わー!メルちゃんすっごい!これが一石二鳥ってやつだね!」

「…んな事言ってないでさっさとやろうゼ、俺は待ち切れナイ」

「そっかそっかぁ!さっすが団長さん!メチャクチャ戦闘意欲上げて洗脳したね!!」


半ば呆れた様に笑顔で毒を吐くメル。

そしてそれを急かすセイル。関係はあまり良好…とは行かない様だ。

そしてどこからともなく落ちてきた檻にフェリシアとミソハギをいれる。

あくまでメロメロになっているだけなので、戦闘が出来ない訳では無いのだが、

これでは使い物にもならないだろう。

るんるんと檻へいれていくメル、今は後ろを向いていて味方側からしたら無防備だ。

そこを狙う為シュニムが先ほどよりもさらに近づいて〈日光球〉の準備をする。

リィリやスアレスもセイルが攻撃してきた時の為にバリアをはる準備は万端だ。

しかし、セイルを警戒していたのだが、次のメルの言動によってそれは無駄となる。


「タランテラさーん!セイル君、扱い難しいから檻にいれちゃっていいー?」

「良いよ〜、まあ元々人質みたいな物だからね〜」


舞台裏へと大声を出して聞くメル。

その言葉に皆ぎょっとしたのは言うまでもない。

多少険悪だとしても、洗脳して仲間になったとしても、仲間は仲間。

そういう考え方をもつ味方側には信じられない光景だったのだ。

しかもそれを許可する団長もまた団長だ。

やはりここのサーカス団員は頭のねじが外れているのだろうか。

そんな事を考えて居る間にもセイルは檻へと閉じ込められ相変わらず虚ろな目で物を映している。

…と、入れ替わりの様に真っ白な体にしましまのマフラーを巻いた、

可愛らしい団員が出てきた。

同時にこんな可愛い子も洗脳してるのかとちょっとスアレスは衝撃を受ける。


「ほんなこつあん子も洗脳しとるったい…?」

「そう、みたいね。」


ギリッ、と効果音がつきそうな位に歯ぎしりをするリィリ。

やはり妹の様な存在に傷をつけられるかもしれないと考えると誰でも排除したくなるのだろうか。

過保護だなあ…。

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作者名:ハイムーン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年12月18日 21時

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