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31.人さらい? ページ45

鍛錬の後、私達はそれぞれ単独任務に出かけた。
私も、炭治郎たちから遅れをとっていたぶんを取り戻さなければと励んだ。



『ただいま〜』

「「「おかえりなさい!」」」



蝶屋敷に帰ると、なほちゃんたち三人が出迎えてくれた。
炭治郎たちはまだ帰っていないようだった。
三人に手を振って、蝶屋敷の中へと足を進める。



『あ!カナヲちゃん!』

「…おかえりなさい、A」

『へへ、ただいま!』



前からカナヲちゃんがやってきた。
最近は少し話すようになってくれて、嬉しい。



『カナヲちゃん今から任務?』

「うん…今から、出る」

『そっかそっか!気をつけてね!』



コクリ、と頷くカナヲちゃん。可愛い。




「キャーーーーー!!」

「やめてください〜!!」

『!?
アオイちゃんとなほちゃん…!?』



突然、出入口の方から聞こえた悲鳴。
声の主の元へと走る。



『なほちゃん!アオイちゃん!!』

「Aさん…!」

「んあ?」



曲がり角を曲がってすぐ。
そこに居たのは、二人を抱えた白髪の、派手な装飾品を着けた大きな男。



「おっ、こんな上玉が入ってたなんてなぁ
こりゃあいい
お前も連れていくぞ」

『えっ!!ちょ…うわあああ!!』



突然男に抱き抱えられる。
代わりになほちゃんは開放された。

この人、力が強いし隙も全くなくて腕から抜け出せない。



『やめてください!!何なんですかいきなり!!』

「おーおー威勢がいいじゃねぇか
言っとくが俺は上官だぞ?」

『隊服着てるから、鬼殺隊なのは分かります…!
せめて説明を…それにアオイちゃんを放してください!!』



彼の腕から抜け出そうと足をバタバタさせても、びくともしない。



「放してください…っ私っ…」



アオイちゃんの声が、震えている。
怯えた匂い。

その瞬間、感じた温かいもの。



「カナヲ…」

『カナヲちゃん…!』



私の足とアオイちゃんの手を掴み、引っ張るカナヲちゃん。
彼女が自ら行動を起こすのは珍しい。
助けたいと、思ってくれたのだろうか。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 原作寄り   
作品ジャンル:アニメ
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善逸推し - 面白かったです!この後の展開が気になります! (2020年8月16日 10時) (レス) id: 5160686bc8 (このIDを非表示/違反報告)
我妻咲耶 - もうほんっとサイコーです!!!! (2019年8月11日 4時) (レス) id: 3bb721340a (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 月影さん» コメントありがとうございます!本誌でのあの台詞を使うのはちょっと…と思い、あのような台詞になりました!とても嬉しいことばかり言って下さり、すごく嬉しいです!( *´ ∀ `)あまり早い更新ではありませんが、頑張ります! (2019年7月22日 23時) (レス) id: 0fe682c3ee (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - 1番最初のお話から読まさせて頂いてます!今回の話で、夢主ちゃんの前に立つ善逸...イケメンすぎて危うく私倒れるところでした笑話の内容もとっても面白くて、何回も読み返してしまいます!これからの展開がとっても楽しみです!更新大変かもですが、頑張ってください! (2019年7月22日 6時) (レス) id: 140bc76271 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - ひにゃたこさん» コメントありがとうございます!がんばります(*´▽`*) (2019年7月17日 23時) (レス) id: 0fe682c3ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えり | 作成日時:2019年7月16日 23時

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