23-4 ページ23
突然、すごい音と共に汽車が大きく揺れる。
「竈門少年達が頸を斬った！
よくやった！」
『煉獄さん！
これ、汽車が横転しちゃいますよ!!』
まるで生き物のように、汽車がうねり、そこら中に鬼の肉が溢れる。
「鈴蘭少女、よくここまで頑張ってくれた！
この戦いが終わったらぜひ俺の継子になって欲しい！」
『今そんなこと言っている場合じゃないですよ！』
「ハハ！つい、な！
さて、君は少し下がっていてくれ！」
煉獄さんの言葉に、彼から少し距離をとる。
「炎の呼吸
漆ノ型 盛炎のうねり！」
外に向かって、大きな技が放たれる。
その威力は凄まじく、横転する汽車の重さをも覆す。
煉獄さんはそのまま続けていくつもの大きな技を繰り出す。
目に映らない所へ彼が移動して行ってもまるで近くで聞こえるような、激しい音だった。
すごい。
圧倒される。
これが柱の、炎柱の力なんだ。
ガガガガガガッ
大きな音を立てて、汽車が止まった。
煉獄さんが衝撃を和らげてくれたおかげで、車両は大きな衝撃もなく横転した。
「鈴蘭少女！
汽車から出るぞ！」
汽車の外から煉獄さんの声がして、窓から中に入ってくる。
『…？』
「よいしょっと！」
『ちょ、れ、煉獄さん!?』
なぜ中にまた入ってきたんだろう、そう思っていたら、煉獄さんは私を抱き抱えた。
『大丈夫です!!自分で出られます!!』
「君は怪我をしているからな！」
『怪我したのは腕ですから！歩けますから！』
「歩けてもここから出るのは腕を負傷していれば出にくいだろう！」
『うう…』
煉獄さんは私の言葉を聞き入れてくれず、結局外まで抱き抱えて運ばれた。
さすがに恥ずかしかったので、外に出た瞬間に下ろしてもらった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 559人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
善逸推し - 面白かったです！この後の展開が気になります！ (2020年8月16日 10時) (
レス) id: 5160686bc8 (このIDを非表示/違反報告)
我妻咲耶 - もうほんっとサイコーです！！！！ (2019年8月11日 4時) (レス) id: 3bb721340a (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 月影さん» コメントありがとうございます！本誌でのあの台詞を使うのはちょっと…と思い、あのような台詞になりました！とても嬉しいことばかり言って下さり、すごく嬉しいです！( *´ ∀ `)あまり早い更新ではありませんが、頑張ります！ (2019年7月22日 23時) (レス) id: 0fe682c3ee (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - 1番最初のお話から読まさせて頂いてます！今回の話で、夢主ちゃんの前に立つ善逸...イケメンすぎて危うく私倒れるところでした笑話の内容もとっても面白くて、何回も読み返してしまいます！これからの展開がとっても楽しみです！更新大変かもですが、頑張ってください！ (2019年7月22日 6時) (レス) id: 140bc76271 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - ひにゃたこさん» コメントありがとうございます！がんばります(*´▽｀*) (2019年7月17日 23時) (レス) id: 0fe682c3ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えり | 作成日時：2019年7月16日 23時
