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「 話?」
「・・・うん」
これはまた珍しいこともあるものだ、研磨から話なんて何年ぶりだろうか。
10年・・・?いや、12年・・・?
あ、そんな話は置いといて・・・。
「うん、どんな話?お姉ちゃん何でも聞いちゃうからね!」
私が張り切って言うと、研磨はゲームを止めて下を向く。
「あの・・・翔陽のところの先輩がね・・・、お姉ちゃんとメールしたいって、言ってた。らしい・・・」
「え?」
吃驚した。
内向的な研磨が友達からの色恋沙汰なんかを私にお願いしたことに。
「で、でもなんで私?他の人もいるよ!というかなんで日向くんのとこの先輩が・・・?」
「・・・前、翔陽にお姉ちゃんの写真見せた・・・」
「えー、見せたのー?」
「うん・・・ごめん」
「え、えーと。まぁいいや、よし!続き続き」
研磨はそのままの姿勢で俯いたまま喋り出す。
「・・・それで、翔陽が美人っていうことを認識しちゃって・・・その彼女募集の先輩が・・・話したいとか言って、そうなった。」
「へ、へぇ・・・」
な、なんかややこしいけどとりあえずその日向くんの先輩が私と話したいってことだよね?
「えっと、お姉ちゃん・・・どうする。別に断ってもいいけど本人は話したいみたいだけど。」
・・・んー!
研磨の願いか、お姉ちゃんだし出来るだけ叶えてあげたい・・・!けど、やっぱり見ず知らずの人とメールは・・・。
あ、でもそのまま行くと研磨が私のことをさらに嫌って話す口もなくなっちゃうよー!!
と、そうなると・・・。
よし、これは!
「オッケー、わかった!お姉ちゃん、その人とメールするね!」
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