私の彼氏はキス恐怖症【及川徹】 (ページ28)

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キスが出来ない26 ページ28

岩泉side

アレからずっと及川の元気がない。

そろそろ立ち直ってもらわないと部活に支障が出る。

先輩はもう引退しちまって及川が現部長だ。

その部長が元気がなけりゃ他のメンバーにも移る。

だからこそ及川にはいつもの及川に戻ってもらう必要がある。

「お前、そろそろ元気出せよ。いつまでもうじうじしてんじゃねーよ。」

及「だって…この症状治らないし、Aちゃんにもなんか避けられてる気がするし…。最悪だよ…。」

俺は少しイラついてきた。

「Aが避けてんのは気のせいだろ。それにその症状もリハビリしてんだからそのうち治るだろ。」

及「岩ちゃんはいいよね。こんな面倒臭い症状持ってないし、Aちゃんともふつーに話せるし…。」

「お前なぁ…お前が元気なかったら部活の奴らも暗くなんだろーが！！！さっさといつもの及川に戻れ！！！牛若凹ますんだろ！！このままでいいのかよ！お前はそれでもいいのかよ！！！」

及「良くない！良くないよ！でも…でも！今の俺にはどうすればいいのかわかんないよ！！！」

及川も及川なりに必死なのはわかってる。

でもいつまでもこのままで居られたら俺らの目標は果たせなくなる。

俺自身も焦ってる。

「及川、いっぺん頭冷やせ。俺も強く言いすぎた。すまない。」

そして俺達は部活を開始した。