私の彼氏はキス恐怖症【及川徹】 (ページ23)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:1,910 hit

キスが出来ない21 ページ23

岩泉side

及川がA達を追いかけて行って少したった時。

Aが1人で帰ってきた。

あたりを見回し及川が居ないことに気付いた。

岩麗「あれ？及川くんは？」

「あいつなら…トイレに行ったぞ。」

岩麗「あ、そうなんだ。」

疑う様子もなくAはその場に座り及川を待った。

だがアイツはいつまでたっても帰ってこない。

そりゃそうだ。

あんなこと聞いちまったんだから。

実は俺も及川の後を追ってAの様子を見に行った。

俺にはA達の会話がハッキリと聞こえた。

後「俺、Aの事が好きだ。」

岩麗「…っごめん。私、好きな人がいるから。」

そう言ってAは校舎に入っていった。

俺もすぐに元いた場所へ戻った。

戻る時、及川の顔が見えた。

悲しそうで今にも泣きそうな顔をしていた。

どうせ戻ってくる時もそんな顔で来るのだろう。

ほらやっぱり。

及川が戻ってきた。

さっきと同じ顔して。

だから俺はAを先に帰らせた。

「及川、帰るぞ。」

及「…ｯうん。」

その日は部活がオフの日だったから助かった。

次の日から及川はAを少し避けるようになった。