私の彼氏はキス恐怖症【及川徹】 (ページ12)

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キスが出来ない11 ページ12

貴女side

ある日部活中にボール籠の中に男バレが使っているボールが混ざっていた為私は男バレが使っている体育館へ向かった。

体育館前のベンチには一人の女性が座っていた。

見たことがあるなと思ったら徹の彼女さんだった。

私は軽く会釈してボールを渡すため呼ぶ。

「及川くんか岩泉くんいる？」

ドアの所にいた1年生っぽい人を呼ぶ。

すると彼が呼んできたのは一だった。

岩「ん？Aどうした？」

「ボールが混ざってたから返しに来たの。」

岩「すまねぇ。いつ混ざっちまったんかな…。」

「この前の自主練の時じゃない？」

岩「それはあり得るな。ゴメンなわざわざ。ありがとよ。」

「全然大丈夫。ジャ。」

練習中だった為私は急いで体育館へ戻った。

その日の帰り際に学校に救急車が来ていた。

一から徹が倒れて搬送されたと聞かされた。

私はすごい心配だった。

どうして倒れたのだろう。

練習のしすぎ？

原因は彼女だった。

薬を盛られ意識を失ったらしい。

私は背筋が凍った。

そんなことをするなんて彼女じゃない。

さっきあった時はただ単に可愛いなって思ったけど根はこんなにも恐ろしい人だったなんて。

人は見かけによらないと改めて思った。