《ハイキュー》魔法魔術学校【ヴィオーレ】part５ (ページ5)

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第９２話ページ5

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「試合終了！

……し、新入生チームの勝ち！」

「は！？まじ！？」

「すっげ！」

審判の言葉に一斉に沸き上がる体育館。

「……は？」

そんな明るい歓声で溢れる体育館の中に、ぽつんと1人口を半開きにして立ち竦む人が約1名。

いや、あの、何であの人達がここに全員揃って居るのだろうか……。

あと何で試合していたのかっていう点と、加えて何で勝ってるんだっていう……。

いや、あの、魔法もできて運動もできて、非常に才色兼備な方々なのは前より知っていたが、

……何でそんなに目立つことするのか、常人なら初手で勝つなんてことは絶対にできない。

もしかしたらこの騒動で、私達が異界から来たことがばれたかもしれない……？

「ん？

お、天月じゃん。」

「あ、俺たちもバレー部入ることになったから。」

はい？

申し訳ありません、一寸耳がフリーズしたのでもう一度お願いできますか赤葦さん。

「あれ？天月、この人達と知り合い？」

「えっと……。」

知り合い、なのは確かなのだが……。

この流れ、そうは言いにくい気がしてきた。

「ん？

もしかして、君はバレー部の子かな？」

そんな私の気持ちを全く汲み取らない笑顔で近づいてくるのは、かの有名なイケメンスマイル全開の及川さん。

「バレー部の春川哉都です！

で、こっちが雛月ゆーくん！」

「あ、由葉ちゃんと同居している及川徹だよ！

いつも由葉ちゃんがお世話になってますー。」

「あ、あの、及川さん……。」

「ん？なーに？」

いや、…その、

「な、何で此処に皆さんお揃」

「すいません遅くなりました……って、え？」

私の言葉を遮るように突如体育館の扉から現れた人は、この強張ったむさ苦しい空気には合わない様な可愛らしい女の子で、

この体育館の現状と、何故か向けてしまった私の救済を求める視線を受けて目を見開いて固まってしまった。