研磨さん、誕生日だってよ ページ2
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「じゃあまず俺からな！ほい、研磨！」
「……ありがと。」
「……なんだよ。今開けてくれて構わないんだぜ？」
「ほら研磨、開けなよ。」
渋々といった様子で袋を開ける孤爪さん。
「……何、これ。」
「男気Tシャツだ！」
【西谷夕→Tシャツ】
「うわー。」
「あからさまに嫌そうな顔してるw」
「影山は？」
「うす。」
そう言って影山さんは孤爪さんに１枚の紙を手渡す。
【影山飛雄→闘技場１日貸し切り券】
「ちょwww」
「孤爪さん、今度稽古つけて下さい！お願いします！」
「……もう既にプレゼントじゃないですよね。」
「あぁ、そうだ。俺はさっきのケーキってことで。」
【夜久衛輔→ケーキ】
「じゃあ国見ー。」
「……どうぞ。」
国見さんが手渡したのは、水色の袋。
「……ありがと。」
.
ｶﾞｻｺﾞｿ
.
「それめっちゃ寝心地良いんですよ。」
【国見英→枕】
「で、俺と黒尾は割り勘。ほら。」
【花巻貴大＆黒尾鉄朗→新作ゲーム】
「だってお前この世界全てのゲーム殆どクリアしてんじゃん。だから親父に頼んで人間堺から仕入れてきてもらった。」
……な、なんと規模が大きい…。
「…ありがと。」
「じゃ、最後天月！」
「は、はい。えっとですね……。」
実は、私は孤爪さんの誕生日プレゼントについて１週間ぐらい前から悩んできた。
いつも寝ていて、ゲームが好きな研磨さん。
だから、私は考えた。
孤爪さんが欲しいものは、
「孤爪さん！ゲームバトルしましょう！ゲームバトル！私、今日の為に沢山練習してきました！」
ゲームの対戦相手なんじゃないかな、と。
【天月由葉→ゲームの対戦相手】
「……。」
部屋の空気が一気にしずまりかえる。
直後、
「やっぱ天月おもしれー！」
「だから夜な夜な天月の部屋からゲームの音がしてたんだなー。」
賑やかさが戻って来た。
「……ダメ、ですか？」
「……いいよ。だけど、」
そういうと、研磨さんはいつもは見せない目付きでこう言った。
「……手加減、しないからね。」
孤爪さんの誕生日パーティーは、夜中まで行われ、
翌日私も含む爛雀の皆様は、
「………。」
「おい国見起きろ！天月も！ったくしゃーねーな……
反省文二枚な！」
反省文を書かされましたとさ。
授業潰し魔(の片割れ)、過去に何かやらかしたってよ→←研磨さん、誕生日だってよ
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